今夜はから騒ぎ ~ EEL Products/ conkara shirts

今月はイベントやお知らせすべきことが多くて、立て続けに新作が入荷しているのにも拘わらず、商品紹介がずいぶんと滞ってしまいました。

ご紹介を前に店頭から巣立ってしまったものもあり、そこは反省しながらもまた平常運転に戻ります。

さて、仲町台の実店舗にお越しいただいた方ならご存知のように、当店は小規模の個人商店のわりにシャツが豊富でして、その品数に驚かれる方も少なくありません。

これだけの品目が揃うと、作家性の強烈なものやベテランの妙味を堪能できるものなど、さまざまな個性が百花繚乱の様相を呈するわけですが、だからこそほっと一息つくような、外連味の少ないシャツの存在意義もまた増すというもの。

KIMURAをはじめとするモンスターたちの中で、EEL Productsが開店当初から欠かせぬ存在として店頭に並び続けるのには、明確な理由があります。



このconkara shirtsもまた、これ見よがしでないデザインワーク、肩の力の抜けた愛らしさ、さっぱりした着用感などに、「ああ、EELだな」としみじみ納得させられます。

“conkara”という名からしてEELらしいゆるさで、要はこの襟の小ささがコンカラということです(compact collar → コンパクトカラー → コンカラ → conkara)。

しかしシャツ自体はかなり真面目に作られていまして、控えめなチェック柄がぱっと見無地に見えるこの生地は、肌触り優しくしっとりとした艶のある120双のブロードが採用されています。

縫製もおそらくドレスシャツ工場なのでしょう、細やかな運針で品よく仕上げられています。

近年のEELに特有の横幅の広いゆったりしたサイズ感で、S表記でも他のブランドのMくらいの大きさですから、これから温度と湿度が上がってくるなかでも気楽にお召しいただけるはずです。

いつしかゴールデンウィークが目前に迫り、シャツが心地好い季節となりました。
春から初夏、梅雨あたりにかけて最適な一枚です、是非ご検討ください。

オンラインストアはこちらです→ ミントグリーン/ ラベンダー


インスタライブを行います ~ 『大人の座談会企画』2024・5月の陣

3月に行ったインスタグラムライブ、思いのほか視聴者が多かったようで、想像以上に好意的な感想を賜っております。

またやってほしい、なんてお声も多く、じゃあおじさん調子に乗っちゃいますよと、再び好き勝手喋ることにしました。

公開日時は5/29(水)14:30ごろを予定しています。
平日につきリアルタイム視聴できない方も多いと思いますので、前回同様アーカイブも残すつもりです。

お馴染み川内主税さんを司会に据えて、当店店主、そして今回は浜松のセレクトショップMaiden Voyageオーナーの加茂貴将さんの3名で語っていきます(なお、インスタライブは当店インスタグラムアカウントおよびMaiden Voyageさんのアカウントにて同時配信となります)。

SCENEの内山さんは店主よりやや年上でしたが、加茂さんはだいぶ若く、店主および川内さんとは14歳の年の差があります。
ですので世代的な感覚の違いみたいなものが前回より滲み出て、面白い化学反応が起きるかも知れませんね。

ちなみに、2年前に川内さんのYouTubeチャンネルにも登場されていますので、どんな方かさらに知りたい方は、是非こちらもご覧ください。

今回も、ラジオ番組よろしくリスナーの方からのご質問を事前に受け付け、我々が公開回答するというスタイルも導入致します。

もし「こんなこと聞いてみたい」なんて疑問などございましたら、当店のQuerie.meにて投書をお願い致します。

ふつうにご質問の形式で当初されてしまいますと、Querieの場でお答えしてしまいますので、インスタライブでの公開回答をご希望の方は「インスタライブ希望」など、わかりやすいよう付記していただければ助かります。

実はすでに続々とおたよりが届いているため、尺の問題もあって必ず採用するとお約束はできませんが、まずは気軽にお送りくださいませ。

皆様からのおたより、お待ちしております!


Post Productionオーダー会がスタートしました

本日より、当店にてPost Productionのオーダー会が開催されています。

詳しくは先日の告知ブログをご覧いただくとしまして、いやはやこうして普段店頭には並ばないモデルがずらりと並ぶと、壮観です。

大まかにですが木型ごとに分けて陳列していますので、それをふまえていろいろ履き較べてみると面白いですよ。

中性的な男性靴のイメージの強いブランドながら、近年は女性用サイズにも力を入れており、もちろん今回のイベントでも小さいサイズのサンプルをご用意しています。

土曜日(20日)は13:00ごろから夕方までデザイナーの甲斐さんも在店されますから、本人といろいろ直接お話ししてみたい方は、是非そのタイミングでお越しください。

ともあれ快晴に恵まれて、気持ちのいいスタートです。

皆様のお越しを、心よりお待ちしております!


仲町台に帰ってきました

週末の仙台ポップアップ(出張ユーフォニカ)を無事終え、仲町台に戻ってまいりました。

仙台はもともと母方の家系の縁もあるため、大阪のときのような未知との遭遇感はなかったものの、それでも仕事で行くのは初めてで、期待と不安を抱えていたのは事実です。

イベント初日の朝には北山のお寺に寄って

祖父母の墓参りを済ませ、

遠くに見える雪山に何とも言えぬ旅情を刺激されながら(東北の人からすると特別な感慨はないようですが、南関東人には見慣れない景色です)、今回の舞台であるギャラリーボチューさんへ。

ボチューさんは老舗書店・金港堂の向かい。
この金港堂は仙台ではおそらく知らぬ者なしの有名な本屋さんながら、惜しくも建物の老朽化のため今月末で閉店されてしまうそうです。

さて今回の会場となったボチューさんは、ハンドメイド作家さんの作品とシチリアの陶器を中心に揃えている温かみのあるラインナップのお店で、当店から持ち込んだ服とはやや方向性は異なるものの、ゆえにこうしたイベントならではの不思議なコラボレーション感覚が生まれます。

季節外れの気温のため予定より少し夏を意識した商品を多めに持っていきましたが、それにしても暖かったですね。

二日目(イベント初日)の夜は古くからの常連様と横丁の居酒屋で。

東北は、とにかくお酒の美味しいところです。

以前仲町台にご来店いただいたことのある方はじめ、ツイッターのフォロワー様など、いろいろな方々がお越しくださり、横浜でじっとしているだけでは生まれない愉しい時間が流れました。

服の話をするだけでなく、仙台在住のお客様からいい酒屋さんの情報を得たりして、収穫だらけの2日間です。

あらためまして、ギャラリーボチューさん、ご来場の皆様、素敵な週末を有難うございました!

大阪、仙台と味を占めまして、またそう遠くない先に別の街へお邪魔するつもりです。

具体的な内容が決まり次第改めて告知しますので、そのときは当地の皆様、是非宜しくお願いします。


Post Productionオーダー会開催のおしらせ

2021年からずっと展開を続けてきて、お客様にはもうすっかりお馴染みの存在となったPost Productionの革靴。

しかし、当店にもスペースや予算上の問題があり、どうしたって限られたモデル、色の展開しかお見せすることはできません(ただ、「選ぶ」のが仕事である以上、できたとしてもすべきではないでしょう)。

そんな状況が続いてはいましたが、このたび、ようやくお互いのタイミングが合致し、当店にて2024AWコレクションのオーダー会を開催することとなりました。

会期は4/19(金)-22(月)の4日間。

仙台イベントの数日後という、弾丸高密度スケジュールです。

20日はデザイナーの甲斐さんが在店し、フィッティングから特別仕様のオーダーまで、個々の細かなご要望にお応えしてくれます。

サンプルサイズは22cm-28cmの範囲でご用意します。
足の小さい方から大きい方、女性も男性もどんどんお試しください。

今回受注可能な品番および参考価格は下記の通りです(価格はすべて税込)。

[new] Side Zip Boots ¥79,200-108,900
[new] Monk Strap ¥68,200-75,900
[new] Country Moc ¥79,200-137,500

[new] Dress-Bag ¥46,200

Hunt-Boots ¥108,900
Mil-Boots ¥108,900-187,000

Tear Pumps ¥55,000-63,800
FACE Sandal  *最小サイズ23cmのみオーダー可能。サンプルのご用意はありません。
Esth Re-lux ¥94,600-96,800
Re-lux ¥88,000-96,800(レディースは¥68,200)
Norm  ¥75,900
Mil-Dress ¥75,900(レディースは¥68,200)

24AWの新作を中心にヒグマ革のブーツなど、この機会でないとオーダーいただけないスペシャルレザーもご用意しています。

御代金に関しましては、内金として3万円、あるいは全額をオーダー時にお支払いいただきます。

納期は、モデルによりますが概ね10月〜12月末頃となります。
少々お時間をいただくものの、その待つ時間もまたオーダーの醍醐味のひとつです。

すでにご愛用いただいている方には改めて言うまでもないことですが、その美麗なルックスのみならず、足入れのよさや歩きやすさもまたこのブランドの靴の特徴ですので、きっと今後日常の伴として長くつきあえる一足となるはずです。

店主も同ブランドの靴は複数足所持しておりまして、一足目として手に入れたこのRe-luxも3年ほどが経ち、愛着は増すばかり。

身をもって知るからこそ力強くお薦めできるPost Productionの靴、皆様も是非この機会にいろいろとお試しいただき、相棒となる一足を見つけてください。


導かれし者たち ~ ASEEDONCLOUD/ Jyunreika shirt

ヱホバ神觀に美麗く食ふに善き各種の樹を土地より生ぜしめ又園の中に生命の樹および善惡を知の樹を生ぜしめ給へり

(創世記  2:9)

故郷から失われた鳥の歌声を求め、少女は海へ出ました

彼女が船上で着ていたのが、このjyunreika shirtです。


街での生活とは異なり、海で他者と会うことはそうそうなく、また旅の目的も木や鳥との再会のため、襟は省かれています。

また船を操縦するにはとき袖が邪魔となりますから、袖につけられたD環状のループを使って

捲った袖を固定することもできます。

と、ギアとして設計された服でありながらもそう見えないのは、やはり美しいプリントのおかげでしょう。

この生地には、少女が樹木崇拝の対象とした、林檎と葡萄の木が主に描かれています。

旧約聖書『創世記』で、アダムとエバが楽園を追放されるきっかけとなった”善悪を知る実”(いわゆる”知恵の実”)は、実は具体的な記述はどこにもないのですが、古来より林檎や葡萄であろうとはよく云われています(バナナや無花果というのも有力な説です)。

船旅を経て辿り着いた島々で、少女は鳥たちから知恵を授かりました。
林檎はその知恵の象徴であり、このプリントでは森の中の蔦を辿ることで林檎の木に導かれるさまが表現されています。

その他には朝顔やトケイソウなど、葉がハート型の植物が配されているのですが、ところどころ歯に刻みの入ったものも見られます。

これはかのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路のシンボルであり道標にも用いられる帆立貝を模していて、森の中で道に迷わないための目印でもあるそうです。

海上では使い勝手のよい作業着として、そして森では心強い導きとして、可憐な印象ながら実に頼もしい一枚ですね。

オンラインストアはこちらです


ぬばたまの夜渡る月を幾夜経と ~ LUNGE

激動の時代に於いても、10年にわたり顔色を変えることなく当店に並び続けるLUNGE。
しかしこの春はちょっといつもと様子が違います。

今季は新型のみ2品番が登場しておりまして、その「ちょっと」具合がまたLUNGEらしいところです。

まずはこちら、Classic Walk N。

「???いつもと何が違うの?」
その疑念もごもっとも。

ではミッドソールの土踏まずあたりをまじまじとご覧ください。

従来、このClassic Walkでは主にSタイプと呼ばれるミッドソールが用いられてきました。

Sソールの”S”は”Stability”のS。
EVA配合率の高い素材で全体的に沈みが少なく、歩行時のエネルギーロスが軽減されるうえに、土踏まず部分に硬めの素材を配することで、さらなる安定性を生み出しています。

土踏まず部分の素材が若干異なるのがお判りいただけますでしょうか。

これに対し、今回使用しているN(Neutral)タイプのミッドソールは、この土踏まず部分も他の部分と同じ素材で統一しています。

つまり、土踏まずのサポートがないということです。

これまた面妖な仕様と思われる方も少なくないでしょう。
普通に考えれば、Sタイプのほうが高性能だからです。

しかし考え方ひとつで物の見方は変わるものでして、このSタイプだとサポート性能が高すぎて、筋肉の本来の機能を鍛えられないのではという声も挙がっていたとか。

そこで足の自然な動きを活かすべく、このNタイプが開発されました。

また、内側にもクッションの沈みがあるため、Sタイプより外側に足が開きにくく、O脚の方により適しているそうです。

なお、マイクロファイバーのアッパーや

耐摩耗性に優れ、また泥や石が詰まりにくいため、舗装道路だけでなくオフロードにも対応、幅広いシチュエーションで高いグリップ性能を発揮してくれるアウトソール”High-GRIP”は、Sタイプとまったく同じものを使用しています。

さてもう一型、こちらのClassic Walk Leatherも渋いアレンジですよ。

LUNGEといえばマイクロファイバーのアッパー、というところ、イタリア製の肉厚なヌバックを使用したモデルです。

基本的には従来のモデルと同じパターンではありますが、シューレースホールの上部は革靴のように表鳩目で補強されています。

素材のみならず、こうした細部の細かい仕様変更でも印象は変わってきますね。

ウォーキングシューズとしての純粋な機能よりも、デザインのポテンシャルを拡げた意欲作と言えます。

もちろん、LUNGEとしての軸はブレておらず、ソールはいつも通りですからご安心を(こちらではSタイプが採用されています)。

だれもがはっきりと認めるような大きな変化はなく、また必ずしも機能のアップグレードというわけではありませんが、どちらもLUNGEならではのチャレンジと評価できるのではないでしょうか。

やはり、当店には欠かすことのできない、質実剛健そのもののブランドです。

オンラインストアはこちらです→
Classic Walk N グレー×ライトグレー
Classic Walk Leather リコリス(ブラック)


日曜日よりの使者 ~ An Irrational Element

2022年の春夏~秋冬の2シーズン、たいへんなご好評を博したものの、それから諸事情あって已む無くお休みしていたAn Irrational Element。

うれしいことにこの春、仲町台に帰ってまいりました。

その名をご存じない方のために簡単に紹介をしますと、デザイナーKai Bolwijn氏が2017に発足した、アントワープに拠点を置くブランドで、「非合理的な要素」なる変わった銘はカール・ライムント・ポパー『科学的発見の論理』の一節から引用されています。

My view of the matter, for what it is worth, is that there is no such thing as a logical method of having new ideas, or a logical reconstruction of this process.
My view may be expressed by saying that every discovery contains ‘an irrational element,’ or ‘a creative intuition,’ in Bergson’s sense.
In a similar way Einstein speaks of the ‘search for those highly universal laws … from which a picture of the world can be obtained by pure deduction.
There is no logical path.’ he says, ‘leading to these … laws. They can only be reached by intuition, based upon something like an intellectual love (Einfühlung) of the objects of experience.

上記一節にある「すべての発見には、”非合理的な要素”または”創造的な直感”が含まれている」という部分こそ、名の由来であるだけでなく、服作りの根幹です。

すなわち、新しさを生み出す手段として、合理性ではなく、敢えて非合理的な感覚、直感を組み合わせるということ。

何かと最短距離最小コスト最適解を求めがちな昨今の風潮に抗うが如く、ともすれば単なる無駄と見做されがちな非合理性を大切にする、そのスタンスと、(そして何より大事なことですが)結果として生まれる美しい服を、当店は愛しています。

今季のテーマは”Sunday’s Sonnet”。

19世紀に活躍した美術評論家シャルル・ブランの色彩理論を参照しながら、

そこにのんびりとした日曜日の感覚を融合、補色のスペクトルを用いて静けさの概念を探求したコレクションとのことです。

とは言うものの、実は本日ご紹介する品々にはそのテーマはそれほど反映されていません。
「のんびりとした日曜日」感は、後日また改めてお披露目する夏物から感じていただくつもりです。

さて、それではいますぐ使えるものとして、パンツとベルトをご覧いただきましょう。

まずはこちら、Sheffield Trouserから。



程よいゆとりをもったテーパードシルエットの1タックトラウザーズです。

上等なトロピカルウールのイタリア製生地で仕立てられています。

薄手でさらさらとした手触りですので、春や初秋はもちろんのこと、日本の真夏にも対応してくれます。

クリーンなパンツの雰囲気に荒々しいホーンボタンの組み合わせが、実にこのブランドらしいところ。

なお、ダークチョコレートとダークネイビーは生産ロットが異なるため(ダークチョコレートは今季の提案に含まれていませんでしたが、過去のアーカイブを出していただきました)、サイズ感も変わります。
具体的には、ダークチョコレートはダークネイビーにくらべウェストサイズが大きめで、かつレングスがやや短めです。

お次はSimple Belt。

名前の通りシンプルなベルトで、イタリアで植物タンニン鞣しされた肉厚なカーフレザーを使用し、英国にて作られています。

敢えて全体的に素朴に仕上げられており、金具や革の質感も不揃い。

ものによっては革の裏に捺されていたであろうスタンプと思しき形跡まで見られます。

が、この歪な荒々しさも意図あってこそ。

使い込み、革や金具が艶めいていくとともに、この個体差ゆえに一層何かを語るような生き生きとした迫力が生まれてくるはずです。

ブラックだけでなく

ベルトにしてはちょっと珍しいブルーもわずかにご用意しておりますので、是非こちらもご検討ください。

その背景を語ることばがやや晦渋なため、取っつきにくい印象を受けるかも知れませんが、実際に身につけてみると理屈抜きに感覚で「佳い!」と理解できるのもこのAn Irrational Elementの特徴と言えます。

まずは一度、店頭にてお試しを。

オンラインストアはこちらです→
Sheffield Trouser  ダークチョコレート/ ダークネイビー
Simple Belt ブラック/ ブルー


あした天気になあれ ~ Ithe/ No.23-58-F-TP

1980年代におそらく街のスポーツ用品店や量販店などで売られていたであろう、FILAのトラックパンツ。

これをベースに現代の都市生活のため再構築を重ねたのが、ItheのNo.23-58-F-TPです。

抜群の汎用性と快適な穿き心地を備えたこのパンツは多くの方から支持され続け、素材違い色違い、あるいは同じものをとリピート購入される方も珍しくありません。

この春も、人気のブラックが再入荷しました。

サイドのFロゴ羅列のテープを本体と同じくドレッシーなサマーウールの生地に統一することで、スポーティーさは影を潜め、さながらタキシードパンツの側章のような雰囲気を醸し出しています。

言うまでもない名作ですが、さすがにItheとの付き合いも長くなり、定番をそのまま定番として続けるだけというのも店としては芸のないところ。

というわけで、別注として、生地を乗せ換えてみました。


意外なことにこの型では初の試みとなる、コットンです。

高密度に打ち込まれたウェザークロスに特殊な加工を施し、磨いたような艶を出した生地で、サマーウールとは異なる軽快さと気兼ねなく使える耐久性を備えています。

さっぱりとした軽快な肌触りにつき、春や秋はもちろんのこと、真夏にも快適にお召しいただけます。

正直なところ、想定をはるかに超える出来栄えで、別注を掛けた当の本人が驚いています。

例年通り染井吉野が咲き始めるとともに冷や水を浴びせるかの如く寒の戻りが厳しくなり、まだ完全には春気分にはなりきれないという方も多いことでしょうが、週末からまた次第に気温は上がってくるそうです。

気がつけば3月も下旬になりました。
もちろん無理のない範囲で、ですが、そろそろ装いも春らしく切り替えてみては如何でしょう。

オンラインストアはこちらです→ ブラック/ ネイビーウェザークロス