遠い昔のぼくらは子供たち ~ ASEEDONCLOUD/ Clergyman trousers

店主が中学生とか高校生のころ、父親のお下がりをたまに譲り受けて着ていました。

そしていまは、自分のお下がりを娘が着るようになっています。

そんな感じで、家庭内でだれかが着ていた服が回るというのは珍しい話ではありません。

ちなみに、店主は男三人兄弟の長男でしたが、成長に伴って下着のぱんつが小さくなると上の弟に回り、さすがにそこでボロボロになるので、末の弟は新品を買ってもらっていました。
余談も余談ですみません。

さて、修道院の少女たちも、育ての親のお下がりを上手に着ているようです。

以前ご紹介したClergyman coat同様に、少女たちが自分たちが着やすいようリメイクしたパンツが、このClergyman trousers。


大ぶりのパンツをカスタムしているということで、ハイウェストでたっぷりとしたサイズ感となっています。

綿ポリ強撚糸のコンパクトギャバジンは、ハリのある絶妙な硬さが心地好く、また肌離れがよくべたつきにくいのも特徴です。

腰の小さなコインポケットは修道士が着ていたころからのもののようで、なぜこんなところにつけたのか、想像を喚起されますね。

腰回りや裾は少女たちに合わせて詰められ、それが独特のふんわりしたラグビーボール状の膨らみを生み出しています。

ベルトを使ってさらにぎゅっと絞って穿くもよし、付属のサスペンダーを使ってリラックスした穿き心地を満喫するのも乙なもの。

男性用サイズ、女性用サイズともに揃えましたので、是非この機会にあらためてお下がり気分を愉しんでみてください。

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朝の街に ぼくの白いカイキンシャツが飛ぶ ~ tilt The authentics/ Cordlane Open Collar Shirt

五月晴れなんてどこの話でしょうかとばかりに悪天候続きだった今月でしたが、ようやくだんだんと空の抜けた日が増えてきて、きょうも初夏を実感できる心地好い天気でした。

そうこうしているうちに梅雨が迫ってきているのがまた憂鬱になるとはいえ、その湿っぽいトンネルを抜ければ夏本番。
その気配を感じてか、いまの時期に着る服だけでなく、夏服らしい夏服をお探しの方も増えてきています。

横浜は(東京都心ほどではないにしても)真夏は蒸し暑いところですから、やはり自然と半袖に意識が向きますよね。
が、実は陽の照りつけがあまりに厳しくなると、日光を遮り跳ね返す白い長袖が却って涼しく感じられたりします。
砂漠の民が全身をたっぷりした布で覆うのは、それが理由です。

たとえばこのシャツも、初夏はもちろん真夏だって、さっぱりとした清々しい気分にさせてくれることでしょう。


コードレーンは、その細やかな凹凸ゆえに肌に接する面積が小さく、高温多湿の中でもべたべたと張りつきにくい生地です。

一般的には夏用ジャケットに使われることの多い生地ですが、ここまで薄ければシャツにしても違和感はありませんね。

リラックス感の強い開襟シャツにして、そこはtilt。
高品質な素材と緻密な縫製が、このアジアの夏感に満ちた基本デザインを新たな地平へと導きます。

開襟シャツは通常ボディや末端が直線的に仕上げられますが、このシャツでは要所要所に曲線があしらわれ、仄かにドレスシャツの匂いが加えられています。

ヨークやアームホールはステッチが表に出ないよう縫われており、ふわりとしたまろやかさとともに、鋭利な色気が漂います。

立体的な仕立てはストレスのない着心地とシルエットを生み出し、ただ涼しいだけのシャツとは一線も二線も画しているのは、袖を通せばすぐにご納得いただけることでしょう。

実用かファッションかと二択を迫る議論を軽々と超えた、快く美しい一枚です。

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ヴィンテージウォッチフェア続報・ベルトについて

6/4からのヴィンテージウォッチフェア、開催まであと約2週間となりました。

今回はベルトに関してのお話をば。

腕時計は当然のことながら腕に巻くものですから、本体だけでは成立しません。
ベルトと組みあわせ、そして腕に巻き、装いの一部としてその真価を発揮します。

ですから、つい本体に較べ後回しで考えがちな部分でありながら、決して軽んじることはできない存在です。

イベントにて販売する時計は、基本的にはベルト込みの価格となります。

が、せっかくの一本ですし、これぞと惚れたベルトにしたいというのもごく自然な感情かと思われます。

そこで、セイコーの時計と合わせるベルトについては、素材ごとに価格を設定し、¥5,500(価格は以降すべて税込)のベルトまでは時計の定価の範囲内でお好きなものをお選びいただき、それ以上の価格のものは価格から¥5,500を引いた分をアップチャージとしてご提供致します。

基本となるのはラムのスムースレザー。
適度な厚みと柔らかさ、もちっとした肉感を備えています。
こちらは一組¥4,400ですので、時計の価格は変わりません。

そして基本その2、リザード。
ラムレザーよりもちょっとアダルトな印象で、それもまたよいものですね。
¥5,280です。

米国ホーウィンレザー社製のオイルドレザー、クロムエクセル。
たっぷりと油分を含み、独特の風合いで愛好者の多い革です。
ブーツなどではお馴染みですが、店主、時計のベルトでは初めて見ました。
一組¥11,440となります。

そのしなやかな柔らかさと高い耐久性ゆえ、かつてサッカーシューズによく用いられたカンガルーレザー。
使い込むと皴が多く入り、面白い風合いになります。
¥11,440。

先述のリザード然り、ともすれば悪趣味に陥りがちな爬虫類革も、なぜか時計のベルトに使うと上品に仕上がります。
フランスのベルトメーカーのデッドストックであるワニ革。
革の腑がくっきりと綺麗に出る小型のアリゲーターのみを使用しています。
ワニ革ベルトは近年高騰著しく、最近では相場が3〜4万程になってきたようなのですが、今回は¥20,900でご提供します。

オーストリッチ(ダチョウ)も爬虫類同様、妖しさと不思議な魅力を備えた革です。
こちらは ¥12,100。

イベント期間中はどのベルトも単品でもお買い求めいただけまして、その場合は先に挙げた金額(¥5,500を引かず)となります。
時計とベルト一式に加え、その日の気分や装いに合わせ付け替えるもよし、すでにお持ちの時計のベルトにしてもよし、いろいろと可能性が拡がりますね。

ちなみに、そのベルトの付け替えは、通常バネ棒外しという道具が必要です。
慣れればそんなに難しい話ではないのですが、これを買ったり作業したりが面倒という方もいらっしゃるでしょう。

しかし世の中にはアビエ加工(ワンタッチ加工)という、道具の要らない仕様も存在します。

『ウチムラ』の内村太郎さんが在店される6/4と5の2日に限り、すべてのベルトをこのアビエ加工に改造することができます(無料です)。
ご希望の方は是非この日に合わせてお越しください。

時計と同じく、ここで挙げた素材、色がすべてではありません。
当日をどうぞお楽しみに!

イベントについての詳細はこちら→
ヴィンテージウォッチフェア開催のおしらせ


それがニューオーリンズ ~ BRUSCHETTA SHOES/ ORLEANS

骨太かつスマートな靴作りに定評ある世田谷代田のブーツメーカーBRASSが生産を、Olde HomesteaderやTHE CIRCA BRAND等を手掛けるOLDE THINGSがヴィジュアルディレクションを担当と、強力な2者の持ち味が存分に発揮されたシューズブランド、BRUSCHETTA SHOES(ブルスケッタシューズ)。

たった一型グルカサンダル”ORLEANS”だけの提案だったにも拘わらず、登場するや否や多くの方々からの熱い視線を集め、昨年は夏本番を迎える前には完売してしまいました。
ですので実物を見ることも叶わなかった方は少なくありませんでしたが、今年もまた入荷してきていますのでご安心を。


肉厚のバケッタレザーは耐久性に優れ、また履きこむことで風合いがどんどん増していきます。
店主が昨年酷使したダークブラウンのモデルも、だいぶいい面構えになってきました。

ここに今年加わったホワイト。

湿気と灼熱に歩みの鈍くなる日本の夏、足元にかろやかな涼をもたらしてくれます。

純白ではなく少しまろみのある色調ですので、「白は浮くかな…」と懸念されている方にもお薦めできます。

踵をしっかりと包み、またバックルで締め具合を調節できる構造ゆえ、サンダルといってもフィット感は抜群。

フィット感は歩きやすさに繋がります。
そう、このサンダル、とても歩きやすいんです。

バケッタレザーの丈夫さは先述の通りですが、構造的にも非常に頑健なつくりで、ストラップの先がインソールとミッドソールに挿み込まれた状態で縫いつけられています。

ですので、歩行時足に引っ張られてサンダルが壊れ、ストラップがスポッと抜けてしまうことがありません。
これが抜けるような力がかかったならば、足も無事では済まないでしょう。

アウトソールには発泡ラバーが採用されており、一層の歩きやすさの実現に与しています。

このソールは交換可能ですから、底が減りきる前に修理すればまた長きにわたってさらなる活躍を見せてくれるはずです。

ホワイトは男性用サイズ、ダークブラウンとブラックは男女サイズ共にご用意しました。

夏本番やそこに至る蒸し暑い季節に臨み、どうぞご検討ください。

オンラインストアはこちらです→ ダークブラウン/ ブラック/ ホワイト


箱男 ~ KIMURA/ BOX open collar shirt

大傑作narrowing cardiganの素晴らしさは言うに及ばず、しかしながらKIMURAの魅力をそこだけしか知らないというのでは、まだKIMURAワールドを存分に味わえているとは言えません。

このブランドの恐ろしいところは、次々とこちらの想像の遥か斜め上の発想の新作を投入してくること、そしてそのどれもがとても美しいこと。

今季提案された新型”BOX”もまた、目の鍛えられた長年のフリークの方々からは「木村さん、またやっちまったな」「相変わらずどうかしている」などと深い愛情を込めて評され、KIMURA慣れしていない方には「…!!???」と反応される傑作です。


一見、ごくごくプレーンな開襟シャツですよね?
KIMURAらしくないなと感じる方も、中にはいらっしゃるかも知れません。

ふっくらしたモチモチ感、なめらかな肌触り、とろみ、上品な光沢を備えたキュプラコットンのライトモールスキン生地、その素材のよさとKIMURAならはの仕立てのよさが、たとえば襟の立体的な返りなどにも表れていますが、そこはあくまで品質の高さを物語るだけです。

しかし、実はこのシャツ、こう見えてきわめて特殊な構造をしています。

よく見てみましょう。

まず気になるのはボタンホール。ちょっと長めの穴のようで、実は2つずつ並んで開けられています。

控えめながら、何とも不思議な仕様です。

しかしこれだけではありません。

袖を上げてみると、脇に縫い目が存在していませんね。

生地に穴を開けて、そこに袖を嵌め込んでいるような作りとなっています。

ここからしてだいぶ特殊ですが、しかしこれは昨年登場したCUBAシリーズにも見られる特徴です。

さらに注意深く探っていきますと…

前身頃の見返しが何やらおかしい。

左右ともに、生地の耳(端)がそのまま残されています。

そう、このシャツの胴部分、左右に裁断をしていません。
一枚の生地をそのまぐるりと丸めるようにして仕立てています。

木村さん曰く「完璧なボックスシャツを目指した」とのことですが、いくらなんでもやりすぎです。
普通に考えれば、ボックスシルエットの実現のためにここまでトリッキーな構造にする必要などあるわけがないでしょう。

「脇から下数十センチの距離の生地のカットロスをゼロに近づける」、いやそれもわかりますけど、そこまでの合理性は感じられません。

当然のことながら、この作りは生地の幅という限界が設定されていますから、サイズ5が作れません。
サイズ4が最大サイズとなります。

ここまでの制約のなか生み出されたこのシャツを着てみたらどうなのかといえば…
その美麗な円みに言葉を失うばかり。

生地の豊かな波打ちが一切阻害されることなく、目に美しく着て心地好い、ただただ驚くほどに素晴らしいシャツなのでした。

先ほど「普通に考えれば」と申し上げましたが、普通にしか考えられない人間では到底及びつかぬ一枚です。

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ジューシィ・フルーツ ~ ASEEDONCLOUD/ Researcher shirt

魔法が使えたらな、とはずっと思っていましたし、いまでも変わりません。

子どものころに読んだ本を思い返しても、『指輪物語』のガンダルフ、『ロードス島戦記』のスレイン・スターシーカー、『ドラゴンランス戦記』のレイストリン、『スチャラカ冒険隊』のケッチャ…と、印象に残る魔術師の名が40歳を過ぎてもなおすらすらと出てくるほど。

それはどうやら店主だけでなく、修道士に育てられた少女たちも同様だったようです。

修道士のあとを継いだ少女たちは薬草の知識を駆使し、修道院を薬局として多くの人を救うための拠点として日夜働いていますが、やはりときには息抜きは必要ですよね。

そこで月の明るい日の晩には、勤務後に集まり、果物をふんだんに使った特製の密造酒とともに踊りを愉しんでいるとか。

このときに着ているブラウスが、このResearcher shirt。

たっぷりしたドルマンスリーブがきゅっと引き締められた半袖で、仕事でも踊りでも動きやすい一枚です。

コットンリネンのキャンバスで仕立てられています。

あちこちに描かれた果物は、建前上は単に薬用酒に使うものとされている一方で、実は彼女たちだけにわかる裏の意図も隠されています。

ひそかに魔女に憧れを抱いている少女たち、この果物はどれも魔女に関連するものばかりが選ばれています。

たとえば林檎はその木が魔法の杖の材料となるらしく、

洋梨は魔女たちが集会のときにその木を囲んで踊る(子孫繁栄の意図だとか)とされています。

また、魔女の使いの虫として、蛾(おそらく別の種ですが、Ascalapha odorataという蛾は”黒魔女”の異名をもちます)や、魔術を強める蜜を運ぶ蜂もひっそりと紛れています。
実物をご覧の際は探してみてくださいね。

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ヴィンテージウォッチフェア開催のおしらせ

ゴールデンウィークが明けて以来、晴れることもあるものの、これからどうにもすっきりしない天候が続きそうです。
天気予報を見ると、まるで梅雨のよう。

しかしそんな形容が実感を込めてできるのも、季節が確実に進んでいるからこそ。

冷え性の店主はまだまだ上着が手放せませんが、比較的寒さに強い方ならばもうだいぶ薄着になってきているのではないでしょうか。

となると、自然と手首が露出してきますよね。
剥き出しのままというのも寂しいもので、ときにアクセサリーや腕時計などで一工夫欲しくなります。

ただ人々の生活様式はどんどん変化していくもの、世の中いつしか腕時計をつけない人が多くなってきました。
つけるとしたってスマートウォッチというのも決して少数派の選択とは言えません。

かく言う店主もふだんはあまり嵌めなくなり、当店での常時の扱いも自然と終了してしまっています。

しかしここに来て、そんな腕時計がまた魅力的に感じてきました。

無論、資産価値を売りにするような豪儀なものや、到底使いこなせないほど超絶高機能のものは、お好きな方に任せておきたいところ。
そうしたわかりやすい嗜好品としての腕時計ではない、けれど単なる実用品には留まらない、いまはそんな程よい感じが気になります。

改めて祖父の形見である昔のセイコー(スポーツマン17)を腕に巻いてみたら、とても収まりがよく、「これだ」と。

ヴィンテージ感が強すぎることもなく、しかし現代の多くの時計にはない雰囲気に溢れ、そしてラグジュアリーではないのに上質。
おや、これはまさに当店のコンセプトとほとんど同じではないですか。

というわけで、この素晴らしきヴィンテージセイコーの世界を皆様にお愉しみいただくべく、ポップアップイベントを開催します。

当店は時計店ではありませんから、言うまでもなく店主自身も時計に関しては素人同然です。
しかし今回、強力なパートナーが現れました。

横浜は三ツ境にて昭和20年に創業、同地で長きにわたって愛され続けている老舗の眼鏡・時計店、『ウチムラ』。
その三代目である内村太郎氏です。

単なる販売店店主ではなく、時計修理士でもある内村さんは、これまで庶民的な普及品から超高級腕時計までと、数多の腕時計を直してきました。

そうして実際に見て触って直してきたなかで、ある特定の時期に作られたセイコーの素晴らしさを実感されたそうです。

そこでCraftsman Watch Japan(CWJ)の屋号を以て、自らがオーバーホール、ケース磨き、文字盤修正などを行った美しい状態で、1960~70年代の限られたモデルを編集・提案する活動を始めました。

今回はこの内村さんが選び抜いた珠玉の銘品のみを、当店にて皆様に披露致します。

厳選に厳選を重ねていますから、展開型数は多くはありません。

ヴィンテージの特性上、画像とまったく同一とは限りませんが、大枠をご紹介していきましょう。

まずは1967年に世に出たロードマーベル36000。

当時はスイス製こそが高級・高性能の時計の代名詞的存在でした。
この牙城に挑戦すべく生まれたのがこのロードマーベルです。

国産では初となる10振動ムーブメントを独自に開発し、当時スイスで行われていた世界時計コンクールに殴り込みをかけました。

ちなみにこの10振動というのは、テンプと呼ばれる部品が一秒間に振動する回数で、この振動が多ければ多いほど精度が上がります。
一秒間に10、つまり一時間に36000回振動することから、このモデルには36000の数字が誇らしく冠されています。

この振動回数が多ければ、当然部品へのダメージも増えます。
ゆえに現代でもこの10振動を採用している時計はきわめて少ないのですが、当時ならではの素材の品質、作りのよさが、その強烈な負荷に耐え続ける頑強な部品を実現しました。

なお、先述のコンクールでは見事一位を獲得。
以後このコンクールそのものが廃止されたのは、日本製品の躍進を恐れたスイスの時計業界が自国のブランドの毀損を防ぐためとも伝えられているとか。

ちなみに、当時のロードマーベル36000はホワイト(シルバー)の文字盤のみでしたが、このモデルを愛用していた内村さん自身が「ブラックもあったらいいな…」と文字盤をリペイントしてみたことをきっかけに始まった、ブラックフェイスカスタムもございます。

これがまた素敵なんですよ。

お次はキングセイコー。

かの有名なグランドセイコーに次ぐ高級時計として1961年に誕生しました。

1975年に惜しくも生産終了してしまいましたが、その独特の佇まい、時計としての完成度の高さから、いまも根強いファンの多いモデルと云われています。

そして言わずと知れたグランドセイコー。

1960年に国産最高級機械式腕時計として登場しました。
現行品も人気のシリーズですが、実は1975年に一旦生産を終了しています(1988年に復活)。

このイベントでは、その生産終了までの時期のモデルのみを扱います。

これらセイコーの傑作にくわえ、女性に向けてはまた違うアプローチで、1960~70年代の手巻きオメガをご用意します。

ファッションアイテムとしての完成度の高さは言うに及ばず、時計技師の視点から実用面も重視。
耐久性の高いムーブメントNo.620とNo.625を搭載したモデルのみを選び、もちろん内村さん自身によってしっかりとメンテナンスを行ったうえで販売致します。

どれもこうして紹介しているだけで欲しくなってしまうものばかりですが、気になるのは価格ですよね。

この点かなり抑えられていまして、モデルごと下記の通りとなります。

ロードマーベル 税込88,000円(ブラックフェイスのみ税込110,000円)
キングセイコー 税込115,500円
グランドセイコー 税込176,000円
オメガ 税込66,000円

そして、イベント開催期間は
6/4(土)~6/12(日)
です。

6/4と6/5の2日間は内村さんも在店されますので、商品の説明のみならず、時計の修理のご相談などもお気軽にどうぞ。

細かい追加情報はまた追っておしらせ致しますので、こまめにご確認宜しくお願いします!


弱虫は 庭に咲くひまわりに笑われる ~ K.ITO/ ミニ裏毛サンフラワープリントベスト

時代やシーンに左右されない完成度の高いデザイン、一度着たなら手放せなくなる着心地と、その服作りの圧倒的な実力で、シーズンを重ねるごとに支持を高め続けているK.ITO。

黒やネイビー、グレーといった落ち着いた色が多いせいか、それしか作らないシックなブランドと思われているかも知れませんが、さにあらず。

なにせデザイナーの井藤さんご自身はバンカラ気質のロックおじさんです。
その強いキャラクターは、ときにこうした形で服に現出します。

はっと息を飲むような鮮烈なひまわり柄のプリントに、どうしたって心がさざめきますね。

しかしよく見れば、そっと描かれた蜜蜂に、派手なようで調和のとれた配置や色の組み合わせから、冷静な気品も感じられます。
ただ浮かれているだけはないというわけです。

この柄の雰囲気は、直接引用しているわけではないにしても、トレイシー・ソーンの『A Distant Shore』や

ワーキング・ウィーク『WORKING NIGHTS』などのアートワーク、もっといえば当時の時代の匂いとは無縁ではないようです。

柄のことばかり話してしまいましたが、当然ボディもK.ITOですから手抜かりなどあるはずがありません。

厚みを抑えた綿100%のミニ裏毛スウェット素材を立体的に裁断。
鎖骨のあたりで前身頃と後身頃を接ぎ合わせ、

背面の肩甲骨のあたりにもダーツをとっています。

裾のリブは締めつけすぎず緩すぎず、適切な位置を厭味なく保ってくれます。

ご覧の通りの服ですから、ただ白いTシャツの上に重ねるだけで装いをまとめあげてしまいます。

男性用サイズではあるものの女性が着ても違和感はなく、ぱっと見の印象に反して実は多くの方にお薦めしたい一品です。

最初は躊躇するかも知れませんが、騙されたと思ってまずは一度お試しください。

オンラインストアはこちらです→ ライトグレー/ ブラック/ カーキ/ オレンジ


真夜中のダンディー ~ HAVERSACK ATTIRE/ キュプラリネンコットンサマージャケット&ナローパンツ

世間ではゴールデンウィークの後半戦でもあり、もう通常に戻ったようでもあり、何だか曖昧な感じですね。
何にしても、当店は変わらず平常運転です。

さてコロナ禍も3年目となると、だんだんと社会自体がそれに合わせて再構築されていくもので、お客様のお求めもコロナ前からだいぶ変わりました。

ただ、当初業界の一部で云われていた、機能的で実用一辺倒な、現実的な服の需要が高まったようには感じられず、寧ろ今年はよりファッションとしての要素の強いものを見る方が増えている気がします。

たしかに世の中がクサクサしていますから、せめて服くらいは楽しいものであってほしい、それは店主も思うところです。

そしてもし機会があれば、思いきり決め込んでみたい、ときにはそんな欲求に駆られることもあるでしょう。

そのときは、このジャケットとパンツを思い出してください。



HAVERSACK ATTIREらしさが迸る、アダルトな上下。

艶めく黒地に白いストライプがすっと挿す生地は、キュプラ、リネン、コットンを混ぜて織り上げたものです。

さらりとして肌離れがよく、軽快で蒸れにくい、と、実はこれからの時期にたいへん気持ち好く着られます。

ジャケットは色気が過剰にならないようバランスはうまく保たれており、パッドを排したコンパクトな肩、狭めのノッチトラペル、

涼しげな白い貝ボタンなど、随所に工夫が見られます。

裏地は最低限の使用に留められていますから(袖裏も省略されています)、蒸し暑い日のお洒落着として最適です。

一方パンツはATTIREにしてはすっきりとしたおとなしめのシルエット。

とはいえ、細いベルトループやポケットのデザインにこのブランドらしいあしらいが散りばめられ、

隠れイージーパンツでもあるというおまけつき。

こちらは日常的にも使いやすいものですので、レディースサイズもご用意しました。
なお、レディースはATTIREではなくHAVERSACKレーベルになりますが、素材や仕様はまったく同じです。

セットでの着用はもちろんのこと、どちらも他の服(他のブランドであっても!)と合わせやすく、単品でもたっぷりとご活用いただけます。

決して万人向けとは言えないものの、だからこそ相性が合致すればこの上ない魅力を放ちます。
少しでも気になる方は、是非一度お試しを。

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キュプラリネンコットンサマージャケット Men’s
キュプラリネンコットンナローストレートパンツ Men’s/ Ladies’


ポート・ブラックサンド ~ FAUVES/ 410 RANCH & 710 PEG TOP

先月デビューするや否や、多くの紳士諸氏から熱い眼差しを集めたFAUVES。

第一弾のショートブルゾン””410 C.P.O.”に留まることなく、続々と新作が届いています。

シャツのような羽織もののような”410 RANCH”、撮影を前に黒は完売してしまいましたが、このサンドカラーも軽く扱うわけにはいきますまい。

硬質な肌触りが面白い、厚手のコットンツイルで仕立てられています。

ウェスタンシャツを基にした意匠遣いにして、西部の男を思わせない不思議なバランス感覚。
これは袖を通してみればかなりはっきりと感じられるはずです。

裾の脇の縫製は空環仕上げ。

往時のワークシャツによく見られた始末で、ほつれ防止と作業効率を両立させています。

現代でも骨太なアメリカンカジュアルのレプリカブランドなどでお馴染みかも知れませんが、それでもマッチョさに寄らないところがFAUVESならではです(ブランド名からして「野獣」なのに!)。

410 C.P.O.でも触れた味わい深い練りボタンは、サンドカラーに用いる茶色ではますますその複雑な調子が引き立ちます。

この濃厚なシャツに加え、パンツも登場しました。



こちらの”710 PEG TOP”は、その名の通りペグトップ型ではあるものの、裾への絞りは意外と控えめに抑えられ、主張の強いパンツを苦手とする方にもお薦めできる一本です。

やや薄手のギャバジンは、からりとした肌触り。

底に向かってやや広がるヒップポケット。ちょっとユーモラスで可愛い。

腰のレザーパッチが、ジーンズカルチャーを経由したブランドであることを静かに語ります。

ボタンは、形は違えどやはり先述のシャツ同様の練り素材。

フロントはボタンフライではなくジッパーフライです。

ジッパープルに刻まれたロゴに、ブランドのイメージカラーである赤い色が差し込まれています。
こうした細かな部分にも、一切手抜かりはありません。

さて、前回、今回と3型ご紹介してまいりましたが、お気づきでしょうか。
このFAUVES、ブラックとサンドカラー以外作っていません。

当店が仕入れていないのではなく、作っていないんです。

こうしたストイックな色の絞り方にも、野獣派たるこのブランドの熱い本質が見え隠れしていますね。

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410 RANCH サンド
710 PEG TOP ブラック/ サンド