2/11(水)は、本来定休日ですが、祝日につき12:00-20:00の時間帯で臨時営業致します。
お仕事上の都合等でふだんなかなかご来店いただけない方もいらっしゃるかと思います。
もしタイミングが合うようであれば、是非お越しください。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。
プライベートでも出張イベントでも全国のいろいろな土地を巡ってきましたが、大阪に感じる異国情緒は、特別なものがあります。
それはいわゆるエスニック的、欧州風といった表面的な「外国らしさ」ではなく、沖縄や鹿児島のように気候や風土がもたらす差異でもなく、文化そのものの根本的な異質性です。

もちろん、ネガティブな意味ではありません。
その躊躇のないエネルギーが、大いに刺激を与えてくれます。

というわけで、大阪から戻ってまいりました。
大阪、お昼ご飯にフラリと入ったうどん屋さんのメニューを見ても、どんなものか想像もできない品名(たとえば「はいから」「かちん」など)がいくつもあり、こうした戸惑いも愉しいものです。
日和って注文した天麩羅うどんも、海苔の天麩羅が載っていたりと、また面白い。

そして、たいそう美味しい。
「食い倒れの街」の名は伊達ではありませんね。
ほんとうに、どこに行っても吃驚するほど美味しいものをいただけます。
おっと、大阪来訪のメインの目的は観光やグルメではなく、出張ユーフォニカです。
今回も会場はLEGAREさんですが、

前回と異なり1階のギャラリーi GALLERYが開いています。

さまざまな素材や釉薬を活かしたたくさんのだるまさんたちが整然と並び、壮観です。

本展は2/16まで開催中ですので、大阪および近郊の方は是非観に行ってみてください。
前回は初の出張ユーフォニカだったこともあり、いろいろと段取りも手探りでしたが、さすがにもう8回目です。
会場のスケール感も把握していますので、無駄なく設営を済ませることができました。

LEGAREさんはスーツのオーダーサロンだけあって服の陳列がしやすく、そしてその重厚な内装によって、同じ服でも仲町台の店と見え方が変わります。

LEGAREのお二人と、何もかもが美味しいおばんざいで明日への活力をチャージ、胃袋はすっかり大阪に染められています。

翌朝、例によって早起きしてしまったので、大阪での成功を祈念すべく、当地では有名と噂に聞くサムハラ神社へ。
ご利益の実例集と思しきものがズラリと並んでいますが、かすれていてよく読めません。

とにかくパワフルな神社だということは伝わります。
その恩恵に預かろうと、念を込めてお参り致しました。
難波、道頓堀と、あちこち街を散策しているうちに、そろそろお昼時です。
店主、どこかへ出かけるにあたり、とくに食事についてはあまりリサーチせず、一期一会を大切にするスタンスなのですが、今回ははじめましてでもありませんので、珍しくグルメガイドなんてものを事前に買っていました。

なお、この本は昭和37年(1962年)発行につき、少々情報が旧いのが難点だったりします。
しかし逆に、いまも現存しているということは60年以上この食の街で愛され続けているわけです。
生粋の大阪人であり大のカレー好きであるLEGARE社長の水野さんをして、「大阪で一番か二番」と言わしめるほどのお店でもあるとのことで、これは行かないわけにはいかないでしょう。

ムムム、たしかにこれはスバラシイ。
スプーンを口に入れたときにまず感じる強い甘さ、その直後にガツンと攻めてくるスパイスの刺激、そして最後に抜ける旨味、清涼な後味。
Twitterで知り合った方や前回もお越しいただいた方など、うれしい再会を愉しみながら、あっという間に時間は過ぎていきます。
その夜はATOZデザイナー吉岡氏と、駒川の素敵なセレクトショップRÜCKWÄRTSオーナーの嶋岡さんとの3人で、美食の夜を。

Z世代の若人を置いてけぼりにおじさん二人で『コンプRPG』や『エルリック・サーガ』などのオールドスクールな話をしたりしていると、いつしか7時間が経過していました。
総理大臣の暴走による中国との関係悪化で観光客が減ったのもあってか、意外と静かなミナミの夜です。

これぞ大阪、なコッテリした客引きも2年前に較べて少なくなったような気がしました。

翌朝、宿のチェックアウトを早々に済ませ、40年ぶりの大阪城観光に。
まさに気分は冬の陣、と思いかけましたが、別に大阪には攻め入りに来たわけではないので、そんな不適切な表現は止しておきましょう。
あくまで場所をお借りする立場です、太閤秀吉にあやかるべく、敷地内の豊國神社で2日目の成功を祈願しました。

衆議院選の投票日でもある2/8。
結果はまあ、皆さんご存知の通りですね。

学生時代からの旧友やはじめましてのお客様など、天候の悪い中足を運んでもらえたのはとてもうれしいことです。
そんなこんなで瞬く間に時は流れ、2度目の大阪開催も無事閉幕。

あとはもう新幹線に乗るだけ、新横浜から仲町台までは3駅ですし、自宅も仲町台駅から徒歩圏内ですから、すでに気分は半ば自宅です。
最後に大阪の街を満喫すべく、心斎橋から梅田まで御堂筋をテクテクと歩いていくことにしました。

Hold me tight.
ところで、この日は大阪に限らず全国的に雪でした。
今回のイベントでは雪のため県外からお越しいただけなかった方がいらっしゃったようですし、仲町台も積もったと聞きます。
それが、新幹線の運行にこれほど影響するとは、と、ひどく思い知ることになりました。
ほぼ目と鼻の先のような距離のはずの新大阪から京都まで45分ほどかかり、到着予定時刻を過ぎてもまだ名古屋あたりです。

終電にはだいぶ余裕をもって指定席を予約したのですが、最終的に75分の遅れとなりまして、新横浜駅に到着するころにはもうタイムオーバーでした。
そうか、じゃあタクシーかな、と思っていたらこれがまた甘い。
100人、あるいはそれ以上の大行列が、まったく気配を見せないタクシーを待っています。
え、ちょっと、まさか、これ。
新横浜から歩いて帰らないといけないってことですか。
先ほど、「新横浜から仲町台までは3駅ですし、自宅も仲町台駅から徒歩圏内ですから、すでに気分は半ば自宅です」と書きました。
が、新横浜から徒歩で帰宅となると話は別です。
「なぜこんな深夜に日産スタジアムにいるんだ…」と、状況に混乱しながらも、とにかく進むしかありません。

這々の体で家に辿り着いたのは午前2時。
なんとか無事に生還し、こうしてキーボードを叩いております。
そんなおまけの蛇足エピソードはともかく、大阪での3日間はとても素晴らしく有意義なものとなりました。
あらためましてLEGAREのお二方、ご来場の皆さま、大阪で出会ったすべての方々、素敵な時間を有難うございました!
冬の盛りは、冬が終わりに向かいつつある段階、とも言えます。
この連日の寒さもあり、店頭では真冬用の服をお買い求めになる方がまだまだ主流である一方で、来たる次の季節への準備を始めている方もチラホラと。
そうはいってもいきなり薄手の服を買っても、実際に着られるのは当面先になります。
春に臨みつつ、その少し前から、できるだけ長く着られる服を選びたい、そう思われるのも当然でしょう。
そこでひとつの解としてお薦めしたいのが、こちらのアトリエコートです。
ダブルブレストのアトリエコートは先日ご紹介したKIMURA(すでに完売しています)も記憶に新しいところですが、HAVERSACKのこの新作も、今季の双璧と呼べるほどの力強さを感じる逸品です。
アウグスト・ザンダーの写真を彷彿させるような寂れた風合いの、イタリアBianco Tessuti社製コットンウールヘリンボーン。

それほど硬くはありませんが厚みのしっかりした生地で、適度な保温性を備えているため、裏地のない一枚仕立てながら、冬の終わりから春、そして秋、と、中に重ねて着るもの次第でさまざまな季節に対応します。
コートの設計をみても、前立ては首元まですべて留めることで、冷風をしっかりとガードできます。

計4つのフラップつきポケットが設けられ、収容力はじゅうぶん。
さらに脇には貫通式の切込みが。

前立てを閉じた状態でも、ここから手を入れて中に着ているジャケットやパンツのポケットを使うことができます。
このように、さまざまな角度からみてたいへん使いやすい、便利な一着です。
着用時のドレープ感の美しさ、丁寧な仕立て、軽やかな着心地もまさにHAVERSACK。
当店に欠かせぬ実力派ブランドは、今季も目が離せませんよ。
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Tuck Collar Shirtと並ぶMANAVEの代表作、Marché Coatが帰ってきました。
デザイナーの真鍋氏がある日パリのマルシェで見かけた素敵な女性の装い。
オーバーサイズのコートを軽やかに身に纏っていたその姿の残像が、このコートの着想源です。
フランス軍の女性用レインコートをベースとしながらもシルエットや細部のディテールを見直し、再構築しています。
なお、今回さらにバランスを再設計し、よりふんわりとしたボリューム感が引き出されました。

一見するとごくオーソドックスな、悪く言えばよくあるコートのようで、一度袖を通せば、その着心地、そしてため息が出るほど美しいシルエットに、ただただ驚かされるばかりです。
先述の通り大きな服を羽織る印象を基にしているため、肩が落ち、全体的にゆったりとしたサイズ感です。
が、ただのビッグサイズではなく、あくまでその中の体に服が綺麗に嵌るよう、肩の傾斜や袖付けが緻密に計算されています。

上質なコットンシルクの生地も、このシルエットの美しさと相乗効果を生み出します。

品の佳い光沢が目に麗しく、しっかりとした肉感と厚みを備えながらも柔らかい質感は、軽やかな着心地に一役買っています。
このシックな印象の表地と見事なコントラストを描くのが、コットンウールの裏地。

保温性と防風性という機能面は言うまでもなく、赤と紺の織りなす美しいチェック柄が、コート全体の格を引き上げてくれます。
と、あれこれ述べてみたものの、実際に袖を通して初めて魅力の伝わる服であることは疑いなく、まずは店頭にてお試しいただきたいところです。
決して安価なコートではありませんが、価格を遥かに上回るそのバリューを、ご自身の体で直にお確かめください。
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昨年末から今月上旬まで当店でオーダーを承っていたblancの春パンツ、そのなかにひっそりと紛れ込んでいた新作にお気づきでしたでしょうか。
実はこのモデル、通常の商品として今月に初登場となる予定だったのですが、急遽受注イベントが決定したため、お披露目の順序が前後して、春用素材を使用したバージョン違いが先に世に開かれてしまいました。
而してこのたび、そのbox trousers、本来の姿をあらためてご紹介します。
one tuck trousersを再構築したようなゆったりしたイージーパンツで、メンズのフリーサイズながらさまざまな体型の方に適応する一本です。

生地は、人気の新定番dress work trousersにも用いられている、ウールサージ。

からりと乾いた肌触りととろみのあるドレープ感を併せ持った生地で、程よい厚みゆえ、夏以外はほぼ一年を通して活躍します。
ウールならではの消臭効果にくわえ、ウォッシャブルなので常に清潔を保てるのもうれしいですね。
このドライな生地に、ふっくらした優しいシルエット、虚飾を排したシンプルなデザインの組み合わせが絶妙なバランスの温度感を保ち、あるようでどこにもない一本に仕上がりました。
シンプルなデザインといってもポケットのあしらいなど細部にちょっとしたユーモアが見つかり、決して禁欲的ではないのがblancらしいところ。

当店でパンツといえばまず名の挙がるblanc。
それはすでに定評ある型に限らないというのをこれでもかとばかりに味わえる、新たな名作の誕生です。
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服屋に限った話ではないと思いますが、前例踏襲型の考え方で長年続けてしまうと、どうしても惰性に流され、柔軟性が失われてしまいます。
「不変」といえば聞こえはよいものの、「変わらない」のと「変われない」には大きな隔たりがあるわけです。
逆説的な話、本質的な部分を変えずに守り通すには、変わるべきところは変わらねばなりません。
近年の出張ユーフォニカ(2月の大阪も宜しくお願いします!)はまさにそのための試みであり、そしてそこで立ち止まって発想が糊着してしまわぬよう、さらに新しい分野にチャレンジしていく必要を感じます。
というわけで、12年目を迎えようとするいま、古着にもトライすることにしました。
言を俟たず、古物商許可は取得済みです。
もちろん、古着ブームが加熱、飽和しきって下り坂にあることは重々承知しています。
すでに成功事例のあることをいまさら踏襲するのは、それこそ発想の糊着でしょう。
ですので、新品の衣料販売という軸はそのままに、新品ではなかなかできないスパイス的、アクセント的なセレクションに留めながら、よそはよそ、うちはうち、として段階的に当店としてのスタイルを構築していければと考えています。
まずはコートを中心に何点か取り揃えました。
価格帯は概ね1~2万円程度です。

当店で販売経験のあるブランドもあれば、papasのように古着だからこそチャレンジできるブランドもチラホラと。
ちなみに、どう見てもQUILPデザインでありながら、中敷きが製造元(Tricker’s)のものという珍品です。

サイズは7H(約26.5cm)、価格は5万円となります。
そして、こちらも一点のみですがヴィンテージもご用意。
おそらくは1930~40年代ごろに製造された、L.L.Beanのブランケットパーカです。

TALONジップのコンディションもひじょうに良好で、100年近く前の服には見えません。
ヴィンテージ云々を殊更に喧伝せずとも、純粋に魅力に溢れた一着です。
サイズは概ねM~Lくらいの感じで、合う人は多いと思われます。
こちらは30万円です。
以上、すべて店頭限定でのみの販売とさせていただきます。
特性上、商品はここで紹介したものだけでなく不規則的に入れ替わりますので、店頭にお越しの際は是非チェックしてみてください。
シャツ専業ではないはずのにシャツしか作らない謎ブランド、だったのも今は昔。
コートも大きな軸として年々評価の高まるKIMURAから、新春の第一便が届いています。
シングルブレストのハーフ丈に
ダブルブレストのロング丈、
冬枯れの灰色から湧き出す色彩の季節を予感させる、美麗なカラーネップが散りばめられたコットンウールのキャンバス生地を用いたコートです。

実はこの生地、本来はバッグ用だそうで、見た目以上にしっかりとした厚みと密度を備えています。
一枚仕立てでもじゅうぶんな剛性があり、春本番を待たずとも外套としてじゅうぶんに活躍してくれるはず。
ご想像どおりそんな生地につき生機のままだと硬いのですが、製品洗いが施され、程よい柔らかさになっていますので、着心地の面ではご安心を。
コート自体を見てみますと、まずはハーフコート、KIMURAにしてはかなり外連味を控えたデザインで、実にシンプル、オーソドックスです。

しかし襟の大きさや形、細部のあしらいや着用時の立体的なシルエットなどにはやはりKIMURA独特の魅力があり、ただの「良質なコート」の枠には収まりません。

そしてこのシンプルなデザインこそが生地の魅力を最大限に引き出していることに気づかされます。
ボタンも艶めいた水牛の角製を採用、生地と見事な調和を見せてくれます。

一方のロングコートも、ハーフコート同様にKIMURAにしては抑制され、それでいてKIMURAらしいデザイン。

ふんわりと曲線を描くダブルブレストの開きや全体の流線美は明確にKIMURAです。

こちらはピンカール式のナットボタンを採用し、旧き時代への聯想をより強く喚起させます。

さて、ハーフコート、ロングコートともにサイズ3を一着ずつのみのご用意となります。
「え?たったそれだけ?」というお声もごもっとも。
実は先述の生地の特性ゆえ、縫製が異様に難しいそうで、木村さん自身がコリャ複数枚数の生産は不可能ダワイと断念したのです。
つきまして、今後の増産も叶わず、ほんとうにそれぞれ一点限りのきわめて希少なコートとなっていまいました。
概ね、身長170~175cmくらいの方に適したサイズ感です。
我こそはと思われた方は、是非お早めにお試しを。
オンラインストアはこちらです→ half coat/ double breasted pincurl long coat