「ホンモノ」とはなんと便利な言葉でしょう。
たとえば商品を説明するにあたり、「ホンモノ」の一言それだけで大きな説得力を持たせてくれます。
その「ホンモノ」、フェイクやイミテーションでない、という意味もあれば、見せかけでなく中身のある、実力のある、という意味でも使われたりして、またときに両方のニュアンスを含むことも。
そして言を俟たず、フェイクやイミテーション、すなわち「ニセモノ」でありながら、後者の「見せかけでなく中身のある、実力のある」意味で使われることはめったにありません。
しかし、何にでも例外はあるものです。
このアルミニウムのスーツケースのようなバッグ、言ってしまえば「ニセモノ」でして。
なんとアルミではなく、牛革でつくられています。
革の表面に箔を施し、リブ状のラインをエンボス加工することで、革でありながら金属のような質感を生み出してしまいました。

角にはわざわざトランクに使われるような金具を配し、実に堂々たる「ニセモノ」っぷりです。

革の柔らかさゆえ、アルミニウム同様に使っていくうちに凸凹のある表情に変化していくのも面白いところ。
さらに一枚革のしっかりとしたショルダーストラップも付属していますので、使い方はお好み次第。

なお、このストラップは使わないときは取り外すこともできるようになっています。

比較的小ぶりで、日常使いに最適なサイズ感です。
老若男女問わずお使いいただけます。
さて、今回ご紹介する「ニセモノ」はバッグだけではありません。
バッグと同じく牛革に箔を押しエンボス加工を施すことでスチールのような冷たい質感に仕上げたものと、

同じ構造の三つ折り財布ですが、印象はだいぶ異なりますね。
スチール風から順にご紹介していきますと、こう見えて実は2色展開です。
敢えて使用していくうちに剥離するよう、薄く箔押しされています。

これはいわゆる単純な「使い込んだ味」よりもさらに突っ込んでデザインされた結果でして、箔が剥がれて下地が露出するにしたがい、さながら金属が錆びていくような風貌へと変化していくよう計算されています。
段ボール調も面白い素材です。
いやもうどう見ても段ボールなのですが、紙のような質感の複合素材と畝状に加工した豚革を組み合わせ、わざわざこのチープな風合いを出しています。


「ホンモノ」の段ボールは当然紙ですから、いくら丈夫といっても使っていくとヘロヘロになり、破れていきます。
一般的に梱包材として一時的な使用を前提とする素材ですから、それはそういうものなのですが、この「ニセモノ」は耐久性に優れていますので、「ホンモノ」よりもはるかに長期の使用に耐え、経年に伴う変化も愉しめます。
こうなってくると、何が「ホンモノ」で何がそうでないのか、よくわからなくなってきましたね。
毎度のことながら、こちらの思考の土台を揺さぶってくるbeta postの提案には驚かされるばかりです。
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