夕陽よ故郷を緩やかに照らせ 花びらよ彼方の友達に届け ~ ASEEDONCLOUD/ Market shirt coat

GREENROOM森、道、市場など、各地で賑やかなお祭りが開催される時期になってきました。

花や種、貝殻など、旅を通して得た新しい季節を風船車に乗せて運ぶ「花風商」たちも、フェスティバルに出店するようです。

この服を身に纏って。


インドで織られた豊かな風合いのコード刺繍生地、その名もFestival clothで仕立てられています。

出店者としての作業着であり、フェスティバルというハレの場のためのお洒落着でもあり、というわけでエプロンとシャツとコートを足したようなデザインで、ワンピースとしても活用できます。

少し変わった意匠の比翼仕立てで、前立てをすべて締めるとエプロンをしているかの如く見えるよう設計されています。

そのたっぷりとしたボリュームゆえ、腰の共生地のベルトを使って引き締めることで、全体のシルエットにメリハリが生まれます。

腰の両サイドにはハンドポケット。
作業着ですから、こういったポイントは抜かりありません。

見て愉しく、着て愉しく、語って愉しく。
ASEEDONCLOUDの魅力がぎゅっと詰まった一着です。

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君に届け ~ comm. arch./ French Linen Lawn Trousers & Belgium Linen High-Density Wide Pants

もともとニットブランドとしてスタートし、そしてそのニットが絶大な人気を誇るがゆえに、comm.arch.が布帛ものを手掛けていることにまだお気づきでないお客様もチラホラといらっしゃるご様子。

しかし、気がついている人は気がついています。
このブランドの総合力の高さに。

とくにパンツはシルエットの美しさと着心地のよさに魅了される方が多く、なかんづく春夏はご紹介を前に巣立ってしまうことも珍しくありません。

というわけで、今年はいつもより強気に仕入れました。

蒸し夏に臨み、涼しいリネンのパンツ2型をご覧ください。

まずはcomm.arch.らしい、中庸な太さのゆるやかなテーパードタイプ。


フレンチリネンの中でも比較的しっかりとした繊維を選出して太番手に紡績、その糸を旧織機で織り上げたリネンローンを使用しています。

薄手でありながら程よい剛性を備えた生地で、芯からほぐしながら染色、洗いを繰り返すことで、上品でありながら力の抜けた洒脱な雰囲気が生まれました。

すっきりした形状は、ごく自然に、崩れがちな夏の装いをそっと優しく引き締めてくれます。

お次は、comm.arch.では珍しいセミワイドシルエット。



先述の中庸なタイプをベースに、裾幅を5cm拡張しました。
それだけで、だいぶ印象も着用感も変わるものです。

ベルギー・コルトレイクシティ産リネンの糸を高密度に織り、こちらも芯からほぐしながら染色、洗いを繰り返して、角を取っています。

このニュアンスのある生地の風合いを活かすべく、パンツのディテールは必要最低限まで削ぎ落とされました。

ベルトループすらありませんが、腰の内側にテープが通され、さらに背面にエラスティック素材が仕込まれていますので、何の問題もありません。

幅広の裾から風が抜け、軽快至極な穿き心地を愉しめる一本です。

comm.arch.の服全般に言えることながら、どちらもぱっと見の強烈なインパクトがあるわけではないため、人によってはちょっと地味だなと思われるかも知れません。
しかし、一度着てみれば、身体がその本質を一瞬で理解するはずですし、控えめにして美麗なシルエットにも驚かれることでしょう。

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French Linen Lawn Trousers ブラックアウト
Belgium Linen High-Density Wide Pants ブルーホール/ ブラックアウト

周波数を合わせて ~ EEL Products/ Mint Shirts

天気予報によれば、今年の横浜の梅雨入りはいつもよりやや早めになるとか。

梅雨の話が出てくると、いよいよ夏もすぐそこに近づいているような気配の強まりを感じますね。

夏のシャツといってもいろいろありますが、なかでもキューバシャツは有力な選択肢のひとつ。

正統派はもちろんのこと、正統派を下敷きにアレンジしたユニークなものも魅力的です。



キューバといえば、ハバナ発祥のカクテル、モヒートを忘れるわけにはいきますまい。
そのクリーンな味わいは、重く気だるい日本の夏にも涼しい風をもたらしてくれます。

モヒートに欠かせないのがライムとミント、というわけでこのMint Shirtsもまた、さっぱり爽やかな仕上がりです。

薄手のレーヨン混ポリエステル生地は、乾いた肌触りが心地よく、通気性、そして速乾性に優れています。

キューバシャツの特徴は4つのポケットと刺繍ですね。
ポケットはそのまま踏襲し、刺繍に関してはEELらしい捻りを効かせた手法で表現しています。

前身頃、そして背中の、刺繍にあたる部分の裏にテープを貼り重ね、そこにステッチを入れることで表面に意図的にパッカリングを発生させ、刺繍のような雰囲気に。

このアイディアにより、表情がだいぶライトに仕上がり、さまざまな装いに合わせやすくなりました。

先述した通り乾きやすい生地を用いているため、どうしても部屋干しの増えてしまう梅雨にも重宝します。

肩肘張らず、威圧感もなく、気軽に使えて、それでいて上品な洒落っ気がある、そんなEELの性格がよく表れたシャツです。

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かげりのない少年の季節はすぎさってく ~ LUNGE/ Classic Run S

いまとなっては知る人ぞ知る、かつてLUNGEの代表モデルの一角として名を馳せたランニングシューズC-Dur。

当店でもそのレディースモデルa-Moll(余談ですが、C-DurはCメジャー、a-mollはAマイナーを意味します。調号を同じくする平行調の関係性ですね)を、10年前に扱ったことがあります。

お陰様でご好評いただきましたが、いつしか廃番となり、Classic Walkシリーズの絶えない人気もあって、いつしか過ぎ去りし日々の思い出となっていました。

そんなC-Durの後継機として誕生したのが、今回ご紹介するClassic Run Sです。

率直に申し上げて名前こそだいぶ味気なくなりましたが、品質、性能はさらに向上しています。

ハニカム状に補強の入ったメッシュとマイクロファイバースウェードを組み合わせた軽量なアッパーは、型崩れに強く、内側からの水分を吸収、発散し、マメの原因にもなる蒸れを防ぎます。

LUNGE独自のFEETALITYインソールはClassic Walkシリーズに使われているものより軽量のタイプを採用、快適な走りをサポートします。

SタイプEVAミッドソールは、安定性と衝撃吸収性、弾性を重視した配合でつくられています。

柔らかさが抑えられ、沈みが少なく、それでいて着地時の衝撃を感じさせない、これぞLUNGEと唸らされる快適な履き心地を生み出す、いわば心臓部です。

ミッドソールの土踏まず部分を硬度の高い素材に切り替えることで内側から軽度の矯正作用を生み出し、とくに扁平足の人や内股気味の方に対してサポートします。

アウトソールはドイツの靴底専門メーカーhexa4GRIP社製’High-GRIP’を採用。
舗装路はもちろん、多少の荒れた道でもしっかりとしたグリップ性能を発揮します。

近年のハイパフォーマンスなランニングシューズは、必然的な帰結ではあるのですが、どんどん走るためだけのギアへと先鋭化し、日常的に履くのがややためらわれるものが増えてきました。
対して、このClassic Runは、スポーツシューズとして遜色ない性能を備えながらも、違和感なくふだんの生活にも対応してくれる、バランスのよい一足です。

ジョギングでも、街履きでも、どうぞお好きなように。
どのように使っても、きっとご満足いただけるはずですよ。

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美しい青春の愛と別れ ~ TOKIARI/ RILKE

ライナー・マリア・リルケ(1875–1926)は、20世紀初頭を代表するドイツ語詩人・小説家のひとりです。

孤独や不安、愛や死といった人間の内面を深く描き、感情を直接叫ぶのではなく、事物を精密に見つめることで精神世界を表現しました。

作風から察せられるように、個人としての生涯はなかなかストレスフルだったようで、パリで過ごした青年期、貧しさゆえに家族で安定的な共同生活を送ることができず、その都市的・機械的な環境もあって、不安や孤独を強く意識、神経的緊張を深めていました。

そうしたなか、主に創作と静養、そして精神的転換のために1906~7年の一時期滞在したのが、ナポリ湾に浮かぶカプリ島。

カプリ島は当時、多くの芸術家や知識人が集まる場所で、南イタリア的な明るい光や自然、比較的ゆるやかな共同体生活がありました。

そんなリルケのカプリ島での日々に想いを寄せて生まれたのが、この五分丈袖のプルオーバーシャツ、その名もRILKE。


カプリシャツとTシャツを掛け合わせたデザインで、肩肘張らず、それでいてすっきりとした、品の佳い一枚です。

胸元に深く切り込まれたスリット、放っておくと色気が強まりすぎかねないところ、水牛ボタンが程よく抑えています。

毛羽立ちが少なく、艶のあるハードマンズのリネンは、猛暑のなかでも涼やかな表情を崩しません。

夏の強烈な蒸し暑さでも知られる京都に拠点を置くTOKIARIです。
安心して身を預けられますね。

カプリ島で半年ほどを過ごしたのち、リルケはパリに戻り、創作に専心しました。
翌年、再び静養のためカプリに一時滞在していますので、休息の場所として性に合っていたのでしょう。

不安の強まるばかりの昨今、リルケにとってのカプリ島のような、心休まる一着になると思います。

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風がかわるたび ~ ASEEDONCLOUD/ Kafusho bag

カルガモの親子の姿を見かける季節になりました。

ピヨピヨと鳴く雛たちの声は、初夏ならではの可愛らしい音色です。

花風商」たちにとっては、「夏」を仕入れる頃合いではないでしょうか。

彼らはさまざまな土地を巡り、花や種、貝殻など、旅を通して得た新しい「春」や「夏」を風船車に乗せて運び、行く先々の町で商いを行います。

風船車で運ぶ商品以外の携行品、すなわち身の回りの必需品などに関しては、このバッグに収めて持ち運ぶようですよ。

 

 

A4サイズのクリアファイルがちょうど収まる、日常生活でも使いやすいサイズです。

すっきりした見た目からは意外なほど内部のポケットが充実しており、鍵や細々としたものも綺麗に整理できます。

本体はウェストポイントをボンディングしたドリル生地で、軽くて耐久性に優れています。
またドリルの特徴として、その綾の傾斜ゆえ雨や汚れが下に流れやすいというメリットも備えています。

さらに縁や底部はレザーで補強されており、タフなシーンにも対応してくれます。

武骨すぎず、それでいて華奢すぎないこの絶妙なバランスゆえ、使う人の老若男女を問いません。

装いの軽くなるこれからの時期でも悪目立ちしない軽快な雰囲気ですので、とくにこれからの時期、日常の、そして旅の相棒としては最適ではないでしょうか。

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ゆらゆらり はらはらり 色とりどり 乱れ咲き ~ quitan/ ROUND COLLAR 3/4 SHIRT

ものものしい桜が散った。
だだっぴろく……うんと手足を空に延ばした春の桜が、しゃんら、しゃらしゃらとどこかへ飛んで行ってしまった。
空がからっと一たん明るくなった。
しんとした淋しさだ。
だが、すこし我慢してじっと、その空を仰いでいた。
じわじわと、どこの端からかその空がうるんみ始めましたよ、その空が、そして、空じゅうそのうるみが拡がって。
その時、日本の五月の朝の中空には点々、点々、点々、点々。細長いかっちりした薄紫の鈴――桐の花です。お洒落でつつましやかで、おとなしくてお済しで、群っていても実は孤独で、おっとりしていてもなかなか怜悧で。しのびやかにしかもはればれと桐の花。
桐よりも、ずっと背が高いのにせんだんの気の小さいポチポチ花。
だが咲くだけ咲いてしまえば実に思い切りよく大ふうにさらさらと風にまかせて銀砂の様に私達の歩道に、その純白の粉花を一ぱいに敷きつめてくれる。
もう少し行って御らんなさい。
そら、大粒の赤玉、白玉のメノーを七宝の青い葉茎がくっきりうけとめている、チューリップ!
ルビーと紫水晶のかけらのスイートピー。
くじゃくの彩羽の紋所ばかり抜いて並べたパンジー。
毛唐国の花だとさげすみながら、人は何と争って五月の花壇の真中に何よりも大切にこの宝石の様な花たちを、栽培するようになった事よ。さて、その花達に夜の間宿った露、朝日が射せば香わしいほのかな靄となって私達のもすそをしめらす。
目をとめてよく見ると、半開きの白ばらの花のかげ――肥料をやりたての根本の赤土の上に生れたばかりの小さいひきがえるがよちよちしている。
お! 八百屋が、大きな玉菜とオレンジを運んで来た。勝手元の方へ知らせてやろう。

岡本かの子『五月の朝の花』

「花の季節」と聞けば、ほとんどの人は反射的に春の盛り、3月や4月を想起することでしょう。

が、花は何も春の専売特許ではありません。

初夏の陽気の5月も、しとしと天気の6月も、真夏だって、いえ秋にも冬にも、そのときそのときの花が咲くものです。


ここに描かれている花の名を半分も答えられる人は、そんなに多くないのでは。
店主自身もまるでわかりません。
斯様に、世の中はきらきらした未知に溢れています。

この美しい生地は、リバティ社製のFloral Eve。

英国のボタニカルアート作家、レイチェル・ペダー・スミス(Rachel Pedder-Smith)の作品『植物標本画集(Herbarium Specimen)』の中から植物を抜き出し、再構成しています。

『植物標本画集(Herbarium Specimen)』は5メートルにも及ぶ大作で、現代のDNAに基づく分類システムに沿った順番で顕花植物を科名ごとに描き、完成まで766日を費やしたそうです。

なお、この作品、作家の公式サイトにてご覧いただけるだけでなく、描かれている植物それぞれの名をまとめたPDFファイルをダウンロードすることも可能となっています。
ご興味のある方はどうぞお試しを。

作品自体は近年のものながら、仄かに漂うクラシカルな匂い。

それを引き立てるよう、シャツも入念にデザインされました。

前面がドルマンスリーブ、

背面がセットイン的な構造の七分丈袖は、

肩の位置を明確に定めず、着る人に合わせ、たとえば華奢な人は線の細さの魅力を、肉感豊かな方はその肉感を美しく引き立てます。

先を円くしたラウンドカラーの襟は旧いドレスシャツのような着脱式。

襟を外すとバンドカラーとなりまして、これはこれですっきりしていてよいものです。

先日ご紹介したMARINIÈRE BLOUSEと同じく、めくれたりよれたりすることを防ぐため、裾の端の裏側はしっかりとテープで補強されています。

ほんとうに丁寧につくられた服だなと、あらためて感心しますね。

生地厚は比較的薄手で、いまの時期はもちろんのこと、真夏まで使いやすいシャツです。

細部まで貫かれた美しさ、是非とも体感してみてください。

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Think Differen… ~ beta post/ jobる front/back shirt

問題作です。

この出だしから勘のいい方はある程度お察しかと思われますが、当店に於いて問題作といえば、そう、beta postですね。

今回のキーワードは、「ぶる」。

衣類や装飾品は、着用者そのものを表す象徴ともなることがあります。

ヨーゼフ・ボイスのソフトハットにフィッシングベスト、ラモーンズのライダースジャケット、楳図かずおの赤白ボーダー…その人の活躍した分野を問わず、数多くの事例が思い浮かびます。

そして、その衣類は、アイコンとなる人物本人は論を俟たず、ときに他者もまたその人と自身を同一化しているように錯覚させる力を持っています。

同一化に至る経緯は人それぞれでしょう。
結果としてそうなることもあれば、意図的に同一化を試みるのもまたファッションです。

そして多くの人に能動的に同一化したいと思わせるからには、当然そのアイコン自身にステータス性が備わっているはずです。

威信や名声といった高いステータス性が備わっていることを表すにCachet(キャシェ)という便利な言葉があります。

キャシェは定義が難しい概念である<クール>に力を与える。ミュージシャンやセレブ、人気のティーンエイジャーといったステイタスの高い集団との結びつきがなければクールだとは言えない。

デーヴィッド・マークス『ステイタス アンド カルチャー』

そのステータスと自己を近づける媒介としての服をbeta post流に再解釈し、構築したのがこのカットソーです。

某世界的企業の某有名CEOの出で立ちは、生前からすでに彼自身を表すスタイルとして知られていましたが、死後、意思決定の効率化、ミニマリズムの体現、テクノロジーとデザインについての姿勢などの文脈から、より多くの意味を付与されるようになりました。

「ノームコア」の象徴としても持て囃され(しかし厳密にK-HOLEのチャートに当てはめるとNormcoreでなくActing Basicのように思えます。そのように「究極の普通」と誤用されながら人口に膾炙していくのもまた、ファッションのファッションたるところです)、灰色のニューバランス992および派生モデルは、一種のシグナリングアイテムとしてキャシェを帯び、重用されるように。

そんな彼が愛用していた黒いハイネックのネック部分を計測、再現しました。

胸には不思議な言葉が刺繍されています。

Jo…?

この最後の謎の文字は、アルファベット「b」のふりをした「る」です。
つまり「b」“ぶる”「る」、この一文字で「bる(ぶる)」と読みます。

というわけで、「jobる」、ですね。

このカットソーを身に纏うことで、まさに某CEO「ぶる」ことが可能というわけです。

背面を見てみますと、フルジップの構造となっています。

自身をまるごと別の姿にしてしまう着ぐるみからインスパイアされました。

なお、このカットソー自体は前後のないパターンで構成されているため、ジップ面を前にして着ることも可能です。

長袖のハイネックと考えると、これからの時期ちょっと暑く感じるかも知れませんが、さらさらしてべたつかず、型くずれしにくいコットンポリの生地の特性を活かし、羽織ものとして使ってみるのもよさそうですね。

そしてもう少し先の話、ひと夏超えたあたりには、ハイネックとして、色の落ちたリーバイス501、ニューバランスのスニーカーと合わせ、「jobって」みるのも一興ではないでしょうか。

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いつくしみ深き ~ Ateliers Monastiques De La Garde

すでに当店の夏の大定番といってもよいくらいのポジションを確立している、ガルド修道院製レザーサンダル。

一時期は修道院の改築によって生産ができなかったこともありましたが、今年も無事入荷することができました。
修道士さんたちと神様に感謝です。

毎年ご好評いただいているメンズのサンダルBenoît(ブノワ)は、人気の黒に加え、

革本来の風合いがはっきりと出た、透明感のある仕上げの茶色も。

フランス南西部ポーのタンナーから仕入れた肉厚の牛革は、「なんだか靴擦れしそう…」と思わせて、実はとても足当たりが優しく、当初の硬さも履いていくうち適度にほぐれて、どんどん馴染んでいきます。

厳格そうな雰囲気なのに心優しい、まるでガルド修道院の修道士さんたちのようです。

足当たりのよさだけでなく、歩きやすいというのもこのサンダルの特徴。

Vibram社製のラバーソールは、自然なクッション性能と

安心感のあるグリップ性能を備え、長時間の使用にも応えてくれます。

聞けば、修道士さんたちはこのサンダルを自分自身でも年中履いているとのこと。

このサンダルの名にもなっている聖ベネディクト(Saint Benoît, 480-547)の教え「清貧」「勤労」に則った、“Ora et labora(祈れ、そして働け)”の言葉の通り、日々祈り、その合間にサンダルなどの製造を行う、そんな勤勉な修道院での暮らしのなかで実用的なギアとして機能するというのは、何よりの信頼となりますね。

ちなみに店主も愛用者で、修道士さんほど説得力はありませんが、その使い心地は自信を持ってお伝えできます。

このBenoîtのレディースモデルScholastique(スコラスティック)は、当店では初登場ですね。

神学者や哲学者によって確立され11世紀から15世紀にかけて隆盛を誇ったスコラ学の名を冠したこのサンダルは、基本的にはBenoîtとほぼ同型ではありますが、細部が女性向けにアレンジされています。

まずバックル、Benoîtの武骨で渋いものと異なり、円みを帯びた優美なものを採用。

そして、ヒールもほんの少しだけ高く設定されています。

木型も女性の足の骨格や筋肉に合わせて比較的華奢なものを使用しているなど、失礼ながらアレンジの着眼点がとても修道士さんとは思えません。
つくりもですが、プロ級の仕事っぷりですよね。

どちらのモデルも、当店の服との相性が頗る好く、暑い時期を通して装いの足元を支えてくれることは間違いありません。

聞けば、早くも来週から夏さながらの気温になるとか。
サンダルの季節は、もう目の前です。

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Benoît ブラック/ ブラウン
Scholastique ブラック

真赤な太陽がちょっと笑った ~ HAVERSACK

身体にべたつかない乾いた質感、通気性のよさ、高い洗濯強度、着込むほどにとろみを帯びて肌に馴染んでいく特性…リネンは、蒸し暑い気候に最適な素材のひとつです。

恐らくまた長く険しくなるであろう夏に臨み、今シーズンはいつもに増してリネンを重視した当店。

初夏や梅雨時にも快適な素材ですから、半袖のトップスだけでなく、さまざまなバリエーションをご用意しました。

夏本番はもちろん、そこに至るまで温度と湿度がだんだん高まってくるこの時期でも、いますぐ活躍できるスカートやワンピース、如何でしょう。




ともに、柔らかく心地好いリネンツイルで仕立てられています。
透き通った紅緋色と、爽快な白、どちらの色も湿気をかき消す涼風を聯想させますね。

スカートはたっぷりとギャザーを入れたロング丈のタイプ。

フロントはボタンで開閉でき、また両脇にハンドポケットのついた、実用的な構造です。

裏地をつけることによって全体に適度なハリが生まれ、ふっくらとしたバルーンシルエットを描きます。

シンプルな春夏の装いに、穿くだけでスパイスとなってくれることでしょう。

ワンピースもスカート同様、見るほどに発見のあるデザイン。

首周りを綺麗に見せる絶妙な加減のクルーネックもあって、

上半身はクリーンですっきりした印象ですが

ゴムシャーリングと共生地の紐が通された腰のラインを境に、下部にプリーツを入れることで、

下半身にかけてふっくらとしたバルーンシルエットに。

さり気なく、技巧の光る構造ですね。

もともと通好みの男性服を手掛けるブランドとして定評あるブランドでしたが、近年、女性服の評価が高まる一方のHAVERSACK。
今季も、ただただ唸らされるばかりです。

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リネンツイル ギャザーロングスカート レッド
リネンツイル クルーネックバルーンワンピース ホワイト/ レッド