某英国ブランドの衰えぬ人気もあって、街着としてハンティングジャケットを身に纏うことはすっかり当たり前のファッションとなりました。
しかしながら言うまでもなくハンティングジャケットは市街地を闊歩するためでなく狩猟をサポートするのためのギアであり、湿地や森の中でどのように獲物をとる手助けとなるかを追求してデザインされています。
それが用の美を生み出し、ファッションとして愛されているわけですね。
さて、「獲物をとる」ためのジャケットがあるならば、「休憩をとる」ためのジャケットというものは如何なるものでしょうか。
いえいえ、店主がいきなりおかしくなって、何の脈絡もなく酔狂なことを申し上げているわけではありません。
このジャケットが届いたからなのです。
ハンティングジャケットを下敷きとしながらも、市街地向けにソフィスケートされたこの一着。
高密度に織られたコットンの素材を主に使用し、襟は羊革で、肩はより耐久性の高い生地で補強、

あちこちに設けられたポケットが細々とした身の回りの道具を収め、

それだけでもじゅうぶんに魅力的なジャケットですが…そこはbeta post。
先ほどサッと画像を流し見してしまった方も多いでしょうから、もう一度背面をご覧いただきましょうか。

冬向けのジャケットらしく、たっぷりと化繊中綿が詰まった、暖かい背中です。
しかしそれにしても、ダイヤモンド型に配置されたタフティングデザインが、服というよりほかの何かを彷彿させますね。
両脇には深めにファスナーが設けられていますが、これは着用時のシルエットに変化を出す、暑さを逃がすといった役割のほかに、重要な意味を持ちます。

たとえば、チョイと一休みしたいと思ったとしましょう。
そこには椅子があったとして、けれど冬ですから座面が冷たいとか、あるいは単にその椅子の座り心地に不満があるかも知れません。
そんなとき、一度このジャケットを脱いで、背もたれにかけてみては。

先述のファスナーを開放することで、背面下部を座面に流すことができます。

というわけで、ふかふかで暖かな椅子のできあがりです。
これこそ、「休憩をとる」ためのジャケット。
命を奪う行為から、命を長らえさせる行為へ、見事な転化を遂げました。
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