10/24(木)は、所用のため臨時店休日となります。
ご不便をおかけしますが、どうぞ宜しくお願い致します。
10/24(木)は、所用のため臨時店休日となります。
ご不便をおかけしますが、どうぞ宜しくお願い致します。
曇天続きの10月、さらにイベント続きでもあって、いつもの商品紹介がだいぶご無沙汰となってしまいました。
そのうえ怒涛の入荷ラッシュの時期でもありまして、ご紹介を前に店頭にて巣立ってしまった新作は少なくありません。
コレハイケナイ。
というわけで、ご紹介できるうちにK.ITOの新たな傑作を披露致します。
まずこちらのブルゾンをば。
玄人好みの同ブランドらしく、ぱっと見はそれほど特徴的ではないようで、実はオリジナリティに富んだ一着です。
繊維から鱗状に拡がる表皮を削ぎ落とすオフスケール加工を施すことで、なめらかな質感と黒の深みが増し、さらに生地を薬品に漬け(含浸)、生地の経糸と緯糸が交差することによってできる隙間を埋めることで、凛としたハリが生まれています。
優美さと骨太な強さを併せ持った、素晴らしい生地です。
ブルゾン自体をじっくり見てみますと、冷気が強いときなどに襟をしっかりと立てることができるドッグイヤーカラーも、20世紀半ばのアメリカンスタイルの匂いは一切感じさせず、まるで上等なコートのような仕立て。
着丈がやや長く、すとんと縦にまっすぐ落ちる独特のシルエットで、ダブルジップにすることにより腰をかがめやすくしています。
Aラインにせず肩甲骨周りの運動性を確保するため、背面の中央のみ深くプリーツが設けられました。
ここはラグランスリーブシャツと同様の、K.ITOらしい仕様ですね。
また、このブルゾンと同素材を使用したイージーパンツも登場。
諸事情あってなかなか世に出ませんが、K.ITO、実はパンツ作りもとても上手なブランドです。
サイドシームのない筒状の構造で、着用時、太いストレートシルエットが立体的な円みを帯びます。
面白いのが腰回り。
ウェストサイズがたいへん大きく設計されており、ゴムが入っていません。
ドローストリングをぎゅっと絞って穿く構造です。
そのため、サイズ表記こそ2(Mに相当)ですが、着る人の体型をほぼ選びません。
豊かなおなか周りをお持ちの方でも安心してお試しいただけますし、逆に細身の方が穿くのも面白いと思います。
同素材ですからセットアップでお召しいただくのもよし、もちろんそれぞれ単品でも使いやすいデザインで、秋冬通して長く使えるはずです。
気がつけば11月も目前ですが、秋の始まりが遅い今年は、これからがようやく秋冬服の本番といったところでしょう。
是非ともお試しを。
オンラインストアはこちらです→
ウールギャバジンジップブルゾン ブラック
ウールギャバジンイージーパンツ ブラック
10/12から開催されていた『はじめての すみれファンファーレ展』は、昨日10/20をもって無事閉幕致しました。
そうしていよいよ迎えた初日。
最初の2日はLittle Barの山本さんによるウェルカムドリンクをご用意し、
入口脇では、1巻にチラリと出てくるだけなのに異様な人気を誇る「ソフト君」のシルクスクリーン作品が皆様をお迎えし、
中に入るとすぐそこでも、初代担当Sさん手製のブロックすみれちゃんがごあいさつ。
今回のために作者本人が気合に気合を入れて準備を進めていたグッズの数々、その尋常ならざるクオリティの高さには、多くの方が驚かれていました。
もちろんウェルカムドリンクやグッズだけでなく、肝心の展示物も店内あちこちに飾られ、観る人を飽きさせません。
服屋でまんがの原画展というのはとても珍しいと思うのですが、不思議なくらい店内にすっと馴染んでいますね。
もとからの『すみれ』ファンに懐かしんでいただくのはもちろんのこと、この企画展をきっかけにして『すみれ』の魅力に初めて触れる方のためにも、今回は第0話『夕暮れの花束』全ページをパネル展示し、
たいへん貴重なネーム、
およびキャラクターの初期設定も実際に手に取って見ることができました。
関東近郊のみならず遠方からも多くの方にご来場いただけて、多くの笑顔、ときに涙とともに、あっという間に会期が過ぎ去ってしまいました。
以前からお伝えしているように、松島さんと山本さんは店主の学生時代からの旧友であり、今回は学園祭のような感覚で進められていたイベントです。
ご来場された方々に喜んでいただくのがもちろん一番大事なのですが、いつしか年齢とともに薄れかけていたフレッシュな初期衝動のようなものが開催した本人たちのなかにも蘇り、関わった人すべてが心から幸せになれたと実感しています。
仲町台まで足を運んでいただいたお客様方、段取りやグッズ展開など、イベントに協力してくださった皆様、皆様あってとてもとても素敵な時間が作れました。
心より御礼申し上げます。
現在『はじめての すみれファンファーレ展』が大絶賛開催中(10/20まで)ではありますが、この祝祭の翌週末である10/26~27に、さらに新たなイベントが行われることが決定しました。
昨年ご好評賜ったItheのオリジナルコート”Ithe coat”の2025年モデルの受注会です。
あらゆるシチュエーションで羽織れる実用性(practical)
あらゆるインナーと合わせることができるデザイン性(daily)
容易にケアができ、毎日清潔に着用することのできる機能性(clean)
Ithe coatはブランドのキーワードでもあるこれら3つのことばを象徴すべく、試行錯誤を重ねて生まれたコートで、トレンチコートを基に、現代の都市生活に於いて不要である意匠を削ぎ落し、全体のシルエットをふくらみのあるAラインにアレンジしています。
2サイズのみの展開ですが、袖先の生地の折り返しを長めに設定することで、ひとつのサイズを幅広い体型の方がお召しいただけるよう考慮されています。
また、敢えて通常のボタンではなくドットボタンを採用、脱着を容易にし、洗濯によるボタンの損傷リスクも軽減しました。
生地は、ベンタイルを選択。
ベンタイルは綿糸を限界まで高密度に打ち込んで織り上げた生地で、撥水性、防風性と通気性、透湿性を兼ね備えた、クラシカルな高機能素材です。
と、語りどころの多いこのコート、
価格は88,000円(税込)、
お渡しは2025年2月末~3月初旬予定となっています。
受注生産品につき、通常商品としての入荷予定はございませんので、この機会に是非お越しください!
SNSで告知されるや否や、多くの方の喜びのお声があちこちから届いた『はじめての すみれファンファーレ展』。
この作品に対する深い愛情を再認識し、ますます背筋が伸びます。
さて、待ち遠しきこのイベントも、いよいよ今週末からとなりました。
前回の告知ではまだ固まりきれていなかった諸々がはっきりしてきましたので、それらを含めてあらためて諸々お伝えします。
まずおさらいとして、会期は10/12(土)~20(日)です。
追加情報として、作者の松島さん在店日が確定、
12日・13日・14日・17日・19日・20日
※17日、19日以外は終日在店
となります。
さらに、12日・13日は、ウェルカムドリンクをご用意しますが、ここで新たな協力者をご紹介します。
渋谷PARCOの一角に、THE LITTLE BAR OF FLOWERS (BAR)というちょっと変わったお花屋さんがあるのをご存知でしょうか。
その名の通り、基本的にはフラワーショップなのですが、毎週金土の夜にはワインスタンドへと変貌を遂げる、ユニークなお店です。
そのワインバーを営む山本有紀子さんが、この2日間に限り、当店にて皆様をお迎えすることとなりました。
ワインのみならず、栄養士の長富先生がすみれちゃんたちにふるまった(第3巻参照)ホーリーバジルティーもお愉しみいただけます。
『すみれファンファーレ』のイベントならではの、スペシャルなウェルカムドリンクです。
なぜこんなことが実現できたかと言いますと、こちらの山本さんもまた、松島さん同様に店主の大学時代のサークルの友人。
ほんとうは当時のあれこれについて赤裸々に書きたいのですが、どうも若き日の詳細を公開してしまうとコッテリと怒られてしまいそうなので、ただ断片的なご紹介のみに留めておきましょう。
さて、もちろん今回の展覧会の魅力はドリンクだけに止まりません。
店頭のあちこちに原画や貴重な資料を展示、そしてこのイベントのために特別に『すみれ』グッズもご用意しております。
その全容は実際に店頭でご覧いただくとして、いくつかを先にご紹介しますと、秋にぴったりな第5巻カバーイラストのハンカチ、調理師でもある山本さんが手掛けたオリジナルの「すみれちゃんのクッキー」、そしてまさかのフレグランススプレー。
このフレグランススプレー、既製品のパッケージを変えただけの代物ではありません。
松島さん自身が調香に関わった、「すみれファンファーレの香り」です。
その製造を手掛けたのは、 fragrance yes.の山野辺喜子さん。
さすがに山野辺さんまでは大学の友人というわけではなく、店主は面識がありませんが、ご縁というのはどこかで繋がっているもので、かつて当店でお馴染みのHandwerkerとコラボレーションしたこともあったりします。
『すみれ』を冠するにはもちろんただいい香りというだけでなく、またわかりやすく菫の花の香りでもない、愛読者の方ならばこそ「ムムムッ!」と唸るネタが仕込まれていますので、是非こちら店頭にてお確かめください。
なお、ラベルは今回の展覧会のDMやオフィシャルサイトを制作していただいているタナカノゾミさんがデザインしています。
と、『すみれファンファーレ』を軸に、どんどん素敵な輪が拡がってきました。
当店は当店で、ただいま新作の入荷ラッシュの真っただ中。
ご来店の皆様にご紹介したいものが続々と届いています。
『すみれ』の世界とあわせて、こちらもお愉しみいただければ幸いです。
賑やかな週末の余韻を引きずりながら、仲町台にてノートPCのキーボードを叩いています。
片道5車線の広い車道を目の当たりにして、「ああ、名古屋だ」と実感します。
まずは腹ごしらえを、ゲンを担いでカツ、そうだ味噌カツだと思い、食事処を探すものの、見つかるのはなぜかラーメン屋さんばかり。
ようやくありつけるまで、雨の中1時間もさまようことになりました。
父が愛知県出身ゆえ、味噌カツ自体は初めてではありません。
おそらく同じものを注文したと思しき別のお客さんが、店の方に「たれはかけるんじゃなくてつけるのよ」と言われているじゃありませんか。
内心動揺しながらも、努めて平静を装い美味しくいただきました。
まるであつらえたかのように、用意した商品がすっと収まっていきます。
今回お借りしたギャラリーsoboさんは玄関から入って右手に位置していますが、このアパートでは、さまざまなクリエイターが活動しています。
玄関を入ったところは常設ではなく非常設で、短期の展示が行われているようです。
今回は刺し子雑貨きはるさんのブースとなっており、ご本人も日曜日には在廊されていました。
玄関から見て左手には2店舗が常設。
かぎ針編みでさまざまなニットアクセサリーをつくるPinchosさん、
その隣りには、尖鋭的かつポップな作風のアーティストグループ裸るヴァさんのショップがあります。
1階の共同トイレは、厠画廊という名のミニギャラリーにもなっています。
今回は、2階で活動されている針金細工八百魚さんの作品が飾られていました。
そして当店がお借りしているsoboさんのお隣が、古本カフェ甘露(アムリタ)さん。
カレーも人気なのですが、とにかくチャイが美味しい。
イベント中は、アイスチャイで喉を潤しました。
常連さん曰く、とくにラム酒入りチャイが絶品らしいですよ。
厠画廊でも展示を行っていた八百魚さんのアトリエショップは、この右手にあります。
2階にはもう2店舗、きのこうぼうHAROREさん(今回はご不在につきお会いできまんでした)と、
かわいい「へめへめちゃん」がたくさん、いつまでも手芸部 豆*豆さんのショップが並んでいます。
その奥には、アパートのメンバーがそれぞれ試験管を使った作品をつくり、展示したコーナー「試験管exhibition」が設けられています。
そんな豊かな面々に混じってのイベントです、ゆっくり休息をとって本番に備えることにしました。
而して、備えすぎてずいぶん早く目が覚めてしまったのもあり、本番初日の朝は覚王山散策に繰り出すことにします。
覚王山を代表する名刹日泰寺では、この週末は日・タイ文化フェスが開催。
ムエタイや、タイ舞踊など、タイの魅力を紹介するステージや、日本の伝統芸能、音楽隊、ダンスパフォーマンスなど、多くのパフォーマンスが披露され、また日本・タイ両方の食を愉しめる屋台も多く出ていました。
この時間はまだ開催前だったのですが、すでに人も増え始めており、あとから聞いた話によると、お昼ごろはそれはもうたいへんな混みっぷりだったとか。
タイとの縁深い寺院ゆえ、ぱっと見はそれほど変わったところがないように見えて、
よく見るとあちこちにエキゾティックな要素が散りばめられています。
その後、松坂屋創業者であり、名古屋を代表する実業家15代目伊藤次郎左衛門祐民(なお、「伊藤次郎左衛門」は代々襲名される名跡です)の別荘跡「揚輝荘」へ。
いまでは考えられないような、技巧を凝らした構造、内装に、ただ驚かされるばかりです。
現在はマンションが建てられたりといった理由ですぐ先から埋まってしまっているようですが、かつては長く長く伸び、広大な敷地内にあった別の複数の建物と繋がっていたとか。
素晴らしい建築を満喫したところで、そろそろ小腹も空いてきました。
まだ朝食も済ませていません。
愛知県の朝食文化といえば「モーニング」。
愛知県民の従兄が言っていました。
「晴れた日は晴れだからモーニング、雨の日は雨だからモーニング、出かけるときは出かけるからモーニング、出かけない日は出かけないからモーニング」。
郷に入っては郷に従えと云いますから、覚王山アパート近くのコーヒーショップでさっそく真似してみることにします。
見た目の通りとっても美味しいのですが、最後までこのドーナツをどう食べればいいのかわからず、ドギマギしながらも「ナニカ?」とすまし顔で試行錯誤しながらいただきました。
観光地でもある覚王山アパートは、ひっきりなしにお客様が来訪し、忙しく時は過ぎていきます。
そうしてあっという間に初日終了。
仲町台の店舗に来ていただいたことがあり、今回も三重から駆けつけてくれたお客様と、栄の夜を愉しみました。
翌日。
起き抜けに開いたTwitterのトレンドに「名古屋・栄」の文字が。
どうも、未明に殺人未遂事件が起きたようですが、現場が宿泊しているホテルと目と鼻の先くらいの距離でして、朝から驚きました。
やっぱり昂奮していたんでしょうね、この日も早く目が覚めてしまい、せっかくなので大須観音へお参りすることにします。
大須といえば、20~25年ほど前は昭和歌謡シーンの重要なエリアとして名を馳せていました。
『アングラポップ・イン・大須』なんてオムニバスアルバムも出ていて、当時友人が第二集に参加しています。
なお、このアルバムは過去のインタビューにもちょっとだけ登場していますので、未読の方はお目を通していただければ幸いです。
大須は栄のお隣なのに、まただいぶ雰囲気が違いますね。
まだ朝でしたから比較的閑散としていますが、きっとお昼には大いににぎわっているのでしょう。
ふと見かけたおもちゃ屋さんの看板が、もはや文化遺産レベルです。
てくてく歩いていくと、ドン・キホーテと一体化したようなお寺が。
謎のアミューズメントパークのようですが、織田家や德川家に縁の深い、たいへん由緒ある古刹だそうです。
今川家から織田家に売られた竹千代(のちの家康)が3年をこのお寺で過ごし、また信秀の葬儀で信長が灰を撒いたという有名なエピソードの場面もここだとか。
歴史と現代のクロスオーバーに目がクラクラしてきたところで、この日もモーニングをキメることにします。
前の晩に教えてもらった有名なお店はスケジュール的に来訪が難しく、ひとまず目についた「名古屋らしい」印象の喫茶店で、「名古屋らしい」イメージのエビフライサンドをいただきました。
これがまた美味しい。
あとでアパートの人たちに聞いたところによると、名古屋ではかなり有名なお店の看板メニューらしいですね。
この日は初日を大幅に上回る盛況っぷりで、かつて仲町台に住んでいた常連さんと5年ぶりのうれしい再会があったり、とても愉しく時間が流れていきました。
気がつくと、閉店時間。
心地好い疲れをビールとともに胃袋に流し込み、名古屋の街に別れを告げました。
先日イベントの告知のときにも触れました通り、覚王山アパートは、建物の老朽化のため来年3月をもって幕を閉じます。
開催決定時はまだそのニュースが入る前でしたが、結果的には、残り時間の限られたとても貴重なタイミングでのイベントでした。
ご縁に感謝致します。
あらためまして、覚王山アパートの皆さん、そしてご来場いただいたお客様方、素敵な時間を有難うございました!
すでに告知しておりますように、今週末は名古屋・覚王山にて出張ユーフォニカが開催されます。
そのため、明日から日曜日(10/4~10/6)の3日間にわたり、仲町台の実店舗は店休日となりますのでご注意ください。
なお、オンラインストアのご注文はイベント期間中でも平常通り承ります。
どうぞ宜しくお願い致します。
さて、10月です。
依然としてしつこい残暑の照りつけに汗ばむ日もあれど、朝晩の涼しさや、ときおり吹く爽やかな風はすっかり秋のそれとなりました。
そろそろ、軽い羽織ものの出番も近づいてくる頃でしょう。
羽織ものといっても、服のバリエーションの豊かな季節です、ブルゾンやジャケットなど、種類はここでは挙げきれないほど。
ただ、そのなかでもあまりに本格的なジャケットはいまひとつ着るイメージも湧きにくい、生活様式の変化に伴ってそんな方は年々増えてきているように感じます。
とはいえ、ときにはテーラードタイプならではのこざっぱりとした上品さは欲しいもの。
そこで重宝するのが、こうしたライトな一枚仕立てのタイプです。
ASEEDONCLOUDの別ラインHandwerkerは、ただのセカンドラインではなく独立しながらも相互に影響を与え合う存在。
日常的に気軽に着られるデイリーウェアであり、本格的なワークウェアでもあります。
このジャケットも、ぱっと見は旧き良き時代の欧州の古着のような佇まいに、現代ならではのアイディアやテクノロジーが搭載されています。
まずは生地。
仄かな起毛具合やとろんとした落ち具合がドレッシーな印象ですが、ただのウールサキソニーにあらず。
ウールをベースに、コーデュラナイロンとポリエステルを混ぜこんだ、きわめて耐摩耗性の高い素材です。
もちろん家庭での手洗いも可能(中性洗剤使用を推奨)ですから、気兼ねなく日々どんどんお召しいただけます。
大きめのパッチポケットは、右側のみ仕切りが設けられ、狭い側にはスマートフォンが収まります。
ポケットのなかであちこち転がるのを防ぐ仕様ですね。
ダブル前立ては、ボタンをいくつ留めるかで調節可能です。
先に挙げた画像は最下段のみですが、最下段と真ん中のボタンを留めることで開き具合を狭めることもでき、
最上段まですべて留めればまたがらりと印象も変わります。
冷たい風が吹くときのちょっとした防寒対策としても。
恒例の紙パッチは洗濯可能ですのでそのままつけっぱなしにして変化を愉しむもよし、よりドレッシーさを求めるならば糸を切れば比較的簡単に外すこともできます。
と、見れば見るほどに気の利いた一枚です。
汎用性と服としての純粋な魅力は、必ずしも両立するとは限りませんが、このジャケットなら両方の要求を高い水準で満たしてくれますよ。
オンラインストアはこちらです
すでに弊ブログや各SNSではお伝えしているのですが、7月に当店のInstagramアカウントがハッキングされ、現ログイン不可能の状態になっています。
そのため、旧アカウント(https://instagram.com/euphonica_yokohama)へのDMでのお問い合わせに対しては、ご対応することができません。
現在は新アカウント
https://instagram.com/euphonicayokohama
を運用しておりますので、こちらをフォロー願います。
なお、旧アカウントは白背景、
新アカウントは黒背景のアイコンを使用しています。
たいへんご不便をおかけしてしまい申し訳ございませんが、どうぞ宜しくお願い致します。
モーセすなはち各々の支派より千人宛を戰爭に遣しまた祭司エレアザルの子ピネハスに聖器と吹鳴す喇叭を執しめて之とともに戰爭に遣せり
彼らヱホバのモーセに命じたまへるごとくミデアン人を攻撃ち遂にその中の男子をことごとく殺せり
その殺しし者の外にまたミデアンの王五人を殺せり
そのミデアンの王等はエビ、レケム、ツル、ホル、レバといふ
またベオルの子バラムをも劍にかけて殺せりイスラエルの子孫すなはちミデアンの婦女等とその子女を生擒りその家畜と羊の群とその貨財をことごとく奪ひ取り
その住居の邑々とその村々とを盡く火にて燒り
かくて彼等はその奪ひし物と掠めし物を人と畜ともに取り
ヱリコに對するヨルダンの邊なるモアブの平野の營にその生擒し者と掠めし物と奪ひし物とを携へきたりてモーセと祭司エレアザルとイスラエルの子孫の會衆に詣れり
時にモーセと祭司エレアザルおよび會衆の牧伯等みな營の外に出て之を迎へたりしが
モーセはその軍勢の領袖等すなはち戰爭より歸りきたれる千人の長等と百人の長等のなせる所を怒れり
モーセすなはち彼等に言けるは汝らは婦女等をことごとく生し存しや
視よ是等の者はバラムの謀計によりイスラエルの子孫をしてペオルの事においてヱホバに罪を犯さしめ遂にヱホバの會衆の中に疫病おこるにいたらしめたり
然ばこの子等の中の男の子を盡く殺しまた男と寝て男しれる婦人を盡く殺せ
但し未だ男と寝て男しれる事あらざる女の子はこれを汝らのために生し存べし
(民數紀略 31:6-18)
正義や善は人類普遍の概念かも知れませんが、ただしその言葉の意味するところは人類共通ではありません。
文化や宗教、あるいは政治上ビジネス上の都合などによって異なります。
そうして正義と正義が衝突し、力の強い正義が力の弱い正義を塗りつぶす、この繰り返しが人類の歴史です。
そしていまも、だれかの高笑いをBGMに、世界は火薬と混迷の時代に突入せんとしています。
この情勢を知ってか知らずか、依然として多くの人々が、ロマンや機能美、ときに稀少価値をミリタリーウェアに認め、大いにファッションとして愉しんでいるようです。
だれが何をどう着ようがもちろん個々の勝手ですし、ほとんどの方は単に使いやすくて丈夫でルックスも魅力的な服として評価しているだけだと思いますが、一服屋としても個人としても、やはりこの情勢下で無邪気にミリタリーウェアをファッションとして扱うことには抵抗を感じざるを得ません。
そんななか、beta postの今季コレクションのテーマは「軍事的な背景のあるデザインを日常生活においてユーモラスで役立つものに置き換える」。
かつてミリタリーウェアが反戦的メッセージを込めて「戦争で使わない」服としてファッションになっていったように、いまこの時代、ファッションブランドだからこそできる、ミリタリーウェアの戦争のための道具という役割の解体が行われています。
それがこのクルーネックセーター。
ミリタリーマニアに限らず、服が好きな方であれば、ミルスペック(MIL-SPEC; Military Specification)なるものをご存知でしょう。
これは、軍(一般的には米軍)の物資に設定された規格で、それをクリアした製品には、サイズや管理番号、正式名称、発注番号、製造会社などが記載されたタグが縫い付けられます。
そのため、たとえば古いミリタリーウェアでも、ここからさまざまな情報を得ることができるわけです。
このミルスペックのタグを換骨奪胎し、beta postらしい切り口で、決して軍の規格に適合しないものを生み出しました。
レシピが、MIL-SPECならぬMEAL-SPECとして記載され、実際に調理するときの助けになってくれます。
なお、ミルスペックと異なりそこまで要求の厳しい内容ではなく、たとえばお味噌汁の出汁は、ほんだしのような粉末状のものでもよいと書かれていたりします。
胸にはそれぞれの料理を再現したワッペンが。
どうにも戦意の奮い立たない意匠です。
なお、セーターとしてはかなりの本格派で、カシミア混の良質なウールを使用し、ホールガーメントにて接ぎ目のない構造で編み立てられており、高い保温性、ふっくらとした質感、のびやかな着心地を備えています。
反戦、非戦のメッセージの伝え方には「こうすべき」などありません。
このような形で茶化し、軍備システムの形骸化を試みるアプローチだって、ひとつの手段です。
方法論はどうあれ、ミリタリーウェアを心置きなくファッションとして愉しめる世のために、血腥い戦争屋には中指を突き立てていきましょう。
オンラインストアはこちらです→
オートミール(ホットサンド)/ カーキ(ベーコンエッグ)/ ブラック(味噌汁)