そっとおやすみ ~ beta post/ pillow packable tailored jacket

当店は今週末の日曜が年内最終営業日ですが、世間では本日が仕事納めという方が多いようですね。

今回の年末年始は土日の配置がうまく重なり長期のお休みとなりますので、帰省や旅行など、お出かけを予定されていたりするかも知れません。

そうした長時間の移動、とくに列車や飛行機などで重宝するのがエアピローです。

しかしなかには、快適性は犠牲にしたくない、とはいえ荷物は極力減らしたいのでエアピローも持っていきたくない、なんて方もいらっしゃるでしょう。

となれば、このジャケットをチョイスするのも手です。


一見するとそれほど変わったところのないジャケットに見えますが、そこはbeta post。

そのギミックは、順を追ってご覧ください。

パッドがなくやや落ちた肩、

短めの着丈にボックスシルエットで、

ドレッシーというよりはリラックスした雰囲気のジャケットです。

肘にはエルボーパッチを模したステッチが入っており、牧歌的な印象を強めています。

いい意味で格好よすぎない、絶妙なバランスですね。
旅行などに気兼ねなく着ていけそうです。

表地には、暖かく、そして皺の目立ちづらいウールの縮絨生地を、

裏地にはスポンジのような豊かな弾性をもったラッセルメッシュを採用。

さて、この裏地の肩の辺りの高さに横一直線に伸びるファスナー、

全開にして内布をひっくり返すと、ここに服自体が収まります。

要するに、パッカブル仕様というわけですね。

しかし、そのパッキング後の形が何やら怪しげです。

これは…エアピローの形ですね。

先に述べた、皺になりづらい表地とスポンジ感のある裏地が、ここで活きてきます。

端のボタンを留めれば首にも固定でき、狭い座席でも快適な眠りをもたらしてくれそうです。

考えたくありませんが、万が一列車のトラブルで車内に長時間いなくてはならなくなったとしても、このジャケットがあれば心理的にも少しばかり楽になるのではないでしょうか。

もちろん、長距離移動時のみならず、平時にも重宝するはずで、24時間寝ても覚めてもどんなときでも場面に応じた役割を果たしてくれる、八面六臂な一着ですよ。

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年末年始の営業について

当店の2025年末~2026年始の営業スケジュールは下記の通りです。

12/26(金) 12:00-20:00
12/27(土) 12:00-20:00
12/28(日) 12:00-20:00(年内最終営業日)
12/29(月) 店休日
12/30(火) 店休日
12/31(水) 店休日
1/1(木) 店休日
1/2(金) 12:00-17:00
1/3(土) 12:00-18:00
1/4(日) 12:00-20:00(以降通常営業)

なお、店休期間中もオンラインストアでのご注文は可能です。
ただし出荷日が1/5以降となりますこと、何卒ご了承くださいませ。

Run & Run! 風になり走れ ~ comm.arch./ Hand Framed Shaggy Bear CD

ここ数年の傾向ではありますが、とくに今年はクリスマスイブといえどそんなムードはあまり感じられず、ただただ師走らしく年末に向かって時が駆け抜けていくのを眺めるばかり。

あれほどのビッグイベントだったのは夢か幻か、昭和から平成にかけて馴染んだ生活文化も変わりつつあるようです。

というわけで、今年ももう終わろうとしています。

『今年の漢字』は「熊」だそうで、たしかに我々人間と熊との関わりにも大きな変化を感じられた年ではありました。
さすがにまだ横浜で目撃情報はないものの、東京や神奈川でも場所によっては人里にも出現していると聞きます。

そんな今年の漢字にあやかっているわけでも、また当然予期していたわけでもありませんが、こんなカーディガンが届いています。


Shaggy Bearの名の通り、熊の体毛をイメージした、ふわっふわの一枚です。

南米アンデス3000m以上の高地に生息するアルパカの毛にウールをあわせ、補強のナイロンを入れて編み立てられています。

膨らみがあり、柔らかく毛足の長いのがアルパカの特徴。
こうした素材は毛の抜けが気になるところですが、抜けづらいものを厳選しているそうです。

敢えて裏面使いにすることで薄手のボアジャケットのような表情を出し、そのうえ一着ずつ職人の手で起毛加工を施すことで、このふっくらとした風合いが生まれました。

エアリーな風合いそのままに、兎にも角にも軽くて暖かく、ノーストレスなカーディガンです。

表の寒空の下、外套の中に仕込むも良し、部屋のなかで取り敢えずばさっと羽織るも良し。
いよいよ来たる冬本番のお伴として、どうぞお手元に。

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臨時営業のおしらせ

12/24(水)は、本来定休日ですが、12:00-18:00の時間帯で臨時営業致します。

お仕事上の都合等でふだんなかなかご来店いただけない方もいらっしゃるかと思います。
もしタイミングが合うようであれば、是非お越しください。

皆様のご来店、心よりお待ち申し上げます。

春の歌 愛と希望より前に響く ~ blanc新作パンツ受注のおしらせ

HOEDポップアップイベントの余韻も冷めやらぬなかではありますが、blancのパンツに関して、少しばかり先を見据えたお話を。

blancのパンツといえば、当店の常連さまのほとんどが所有しているくらいにユーフォニカの定番オブ定番、キングオブキングズ的な存在。

その普遍的魅力を気温の高い時期にもお愉しみいただくべく、春~梅雨時、そして初秋にぴったりなやや薄手の生地で展開を拡げることとなりました。

とはいえ、いますぐここでというわけではありません。
今日は冬至、さすがに春の提案には気が早すぎでしょう。

つきまして、春のお届け日から生産スケジュールを逆算し、本日2025/12/22から2026/1/11にかけて、先行オーダーを承ります。

今回使用するのは、60/2糸を用いて織り上げた、やや薄手の強撚ギャバジン。
色はブラックのみです。

合成繊維と見紛うほどの平滑性を備え、清潔感、清涼感に溢れています。

この生地を用いて、定番2型と新型1型、計3型のパンツをつくります。

「ブランパンツ」の通称で10年にわたり愛され続けている代表格west-pointタイプ、


「ブランパンツ3」ことdress work trousers、


そして、新型box trousers。


boxは以前展開していたone tuck trousers(通称ブランパンツ2)を何段階も軽快にしたようなイージーパンツで、

そのゆったりとしたシルエットが生み出すお気楽な穿き心地は言うまでもなく、blancならではの清潔なデザインバランスとギャバジンのクリーン風合いが「ただ楽な服」とはまるでステージの違う一本へと引き上げています。

上記3型、画像のサンプルを店頭にてご用意しておりますので、是非ご覧ください。
もちろんご試着も可能です。
とくにboxは新作ゆえ、可能であればお試しいただくことをお薦めします。

もちろん遠方のblancファンも全国各地にいらっしゃいますから、店頭だけでなく、オンラインでもオーダーを受け付けます。
ご不明点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

オンラインストアでの受注ページはこちら→
west-point/ dress work trousers/ box trousers

ドアをノックするのは誰だ? ~ mando/ ウールアルパカ ダッフルコート

ダッフルコートに関しては、皆様いろいろと言葉をお持ちでしょう。

定番。アイビー。トラッド。スクール。ミリタリー。マリン、なんて表現もできますね。

当然ながら、そのルーツやファッションとして普及してきた経緯、あるいは個人的な思い出などを前提として語られることが多くなるわけですが、敢えてそこから一歩離れてみることで、その普遍的魅力をさらに引き出せるかも知れません。


「本格的なデザイン」「本格的な生地」「本格的なつくり」…歴史や背景を深く理解し、「本格」が何たるかを知りぬいたうえで、「必ずしも本質はそこじゃないんだよ」と言わんばかりにさらりと換骨奪胎してしまう、その妙技。

ダッフルと言えばメルトンかヘリンボーンですが、ウールとアルパカをベースに補強のナイロンを加えた毛足の長い生地を採用。

肉厚で暖かく、そしてその軽さにはっとさせられます。

ダッフルコートらしからぬ複雑な色調のグリーンも佳いですね。
ちなみに、この一色のみしか仕入れていないのではなく、この一色のみの提案でした。
mandoならではの外連味です。

表側より少し明るい裏面が、視覚的にも軽やかさを生み出しています。

この緑色に馴染む素木の淡い色。

トグルだけでなく、ボタンも統一されています。

こまやかに編みこまれた紐が、この素朴な調和に艶やかさを添えます。

こうしたアレンジにまったく厭らしさを感じさせないのは、このブランドの根底にある気品ゆえでしょう。

襟元にも一工夫。
大ぶりのスナップボタンが並び、チンストラップを外しても前立てをしっかりと締めることができます。

ファッションとしてはもちろん、本格的な真冬の防寒着としてもしっかりと考えられたデザインです。

立体的で角の取れたパターンワークは、身に纏ったときにトラディショナルなダッフルコートのような「大きい」印象を薄め、不思議なほどに優美なシルエットを描きます。

これは是非一度実際にお確かめいただきたいところ。

気候や社会の変化で全体的な需要が薄れつつあるものの、それでもコートは冬服の王者です。

最高の一着は、冬の悦びそのものとなります。

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HOEDポップアップイベント、開幕!

本日12/13から12/21にかけて、HOEDのオーダー&即売会を開催しております。

今回は即売商品のラインナップがかなり充実しておりまして、どれにしようかと悩む悦びをいつも以上に味わっていただけます。

そして、こちらも即売商品、新作のウールのキャップとワイドベレー。

実は店主自身も初めて現品を見たのが昨晩の開設時だったのですが、これが期待をさらに上回る素晴らしい出来栄えで、今後ブランドの秋冬の代表格となり得るポテンシャルをビンビンに感じます。

イベント以外の店内の商品も、きのうついに冬物が完納したところ。

是非こちらも併せてお愉しみください。

皆様のお越しを、心よりお待ちしております!

おてて つないで のみちをゆけば ~ Post Production/ Whole Cut Gloves

本日は晴天ながらも北風がぴゅうぴゅう吹き荒れ、通販の集荷に来ていただいたドライバーさんも「フゥ~!寒い!」と手を擦っていました。

こんなときは、暖かい手袋があるだけで気分がまるで違います。

靴のみならず小物も好評のPost Production、その手袋の新作の出番はまさにこれからです。

肌理細やかな上質のシープスウェードは、見た目の印象通りのしなやかさ。

甲から掌にかけて接ぎ目のないミニマルな構造によって全体になだらかな円みが生まれ、とても優しい雰囲気に仕上がっています。

防寒性にも抜かりはありません。
カシミアニットの裏地が、暖かな空気を指先まで蓄えてくれます。

すべてにおいて柔和な手袋につき、各色ともに男女サイズを揃えました。
先に上げた商品画像が2ペアずつなのはそのためです。

12月ももう中旬、これからいっそう手のかじかむ季節にシフトしていきます。
真冬への備えは進んでいますか?

オンラインストアはこちらです→ キャメル/ ブラウン

いまは 刻んだ夢を道づれにして 旅に出るがいいさ ~ HAVERSACK/ 高密度シャンブレー スタンドカラーコート

ずっと何も変わることなく定番として愛され続ける服の素晴らしさは言うまでもありませんが、どんどんマイナーチェンジを重ね完成度を高めていく服というのもまた面白いものです。

それはもちろん「前のがダメ」を意味せず、初代の出来栄えがあってこそ次に繋がるわけですし、過渡期のモデルには過渡期ならではの魅力があります。
何かを立てれば何かが下がる、というわけではありません。

このコートも、当店で取り扱うのは初めてですが、ここに至るまで何度マイナーチェンジを重ねたことでしょう。
デザイナー本人をして、ついに「完成形」と呼べるものとなったとか。


大本のデザインソースはスウェーデン軍のモーターサイクルジャケットだそうですが、もはやデザインした当人たちでさえ「原型がどうこうとか意味がなくなった」と感じるほどにオリジナリティ溢れる一着です。

当店が今回仕入れた理由も、「完成形」かどうかでなく、あくまで服そのものを見て判断したうえでのこと。
さて、如何なるコートなのかじっくりとご覧いただきましょう。

生地は高密度に織られた肉厚のコットンシャンブレー。

その耐久性、防風性は言うまでもなく、光の当たり具合で仄かに玉虫のような複雑な色調を見せる、美しい生地です。

実用性のみならず視覚的にも大きな特徴であるポケット。

深い前立てゆえに成り立つサイズと配置です。

この前立ての作り込みにまた唸らされます。

スナップとボタンの二重構造で、襟を立ててすべて閉じることで徹底して冷気の侵入をシャットアウトしてくれます。

さらに、ウールのスライバーニット(繊維を糸状に束ねずそのまま編み立てているニットで、空気の含有量が多いため柔らかく暖かいのが特徴です)のライナーがしっかりと内部を保温します。

なお、このライナーは取り外し可能ですので、真冬以外は外して着てもよいでしょう。

ロングコートはかさばって動きづらい、そんな印象を持たれている方も多いかと思われます。

が、袖下のマチによって、全体的にルーズフィットの構造ながら腕を上げても身頃が引っ張られず、見た目の印象よりも遥かに動きやすいコートです。

使いやすさへの気配りは見れば見るほど驚嘆するばかりで、袖口のカフスはフィット感を高め冷気が入ってくるのを防ぎますが、このカフス、通常のつくりだとボタンを外したときにぶらぶらしてしまいます。

しかし、ガセットを入れることで見事その問題を解決。

強面のようで、とことん着る人のことを考え抜いてデザインされています。

たしかにこれは紛うことなき「完成形」ですね。

若い人から、いままでいろんな服を着倒してきた熟練の紳士まで、自身を持ってお薦めできる逸品です。

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